昨日で臨時国会が閉会しました。
 今国会は東日本大震災の復興支援のための第三次補正予算に加えて、脱原発のエネルギー戦略やユーロ危機に伴う経済対策、TPP(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement:環太平洋戦略的経済連携協定)参加の是非、アメリカ海兵隊普天間基地の移設問題など議論すべきことは山積みなのに、シメが大臣を辞めさせろでは、国民目線では相変わらず何をやっているんだか、という感じがします。もちろん、辞めさせろ、と言われる大臣も大臣ですが。。。

 国会で「大臣を辞めろ」といって引きずりおろすというのは、自民党政権の末期にもありました。現政権のみならずこの5年間は頻繁に見かけた景色です。小粒の大臣、すなわち大臣の任にあらずという人物が大臣になってしまっているように見えます。立派な人物でもテレビを通じてみると小粒に見えるのか(失敗したシーンを繰り返し放送するなど)、本当に小粒なのか、どちらなのでしょうか。桜井は、今回「辞めろ」と言われている大臣に直接話を聞いたり会ったことはありませんので何とも言えませんが。。。

 また、大臣が小粒になっているとして、国会で人材が払底しているのか、それとも人材はいるが人事がまずいのか、どちらなのでしょうか?わたしは、もっと良い人材はいるが十分に登用されていないと感じます。国会議員は年功序列(当選回数主義)で順送り人事が行われており、これが大きな障害になっていると思います。
 民主党には今世紀になって(2001年以降)当選した議員には素晴らしい人材がたくさんいます。こうした人材が能力に応じた活躍の場が与えられていないのは極めて残念です。

 お隣の大阪府では、大阪市の新市長の橋下徹氏は4年前大阪府知事に当選したときは政治経験は皆無でした。当選1回だからと言って遠慮することなく思う政策をドンドン実行しました。知事は1人しかいないからできることではありますが、政治経験がなくてもできる人ならできると思います。ただし、橋下新市長は、今回は「知事経験を踏まえて」とおっしゃっているので、多少の政治経験はあった方がよいのかもしれませんが。。。

 イギリスのデーヴィット・キャメロン首相は2001年初当選の当選3回です。アメリカのオバマ大統領は上院1期目(4年間)で大統領になっています(地方議員は8年)。有能な人材を見出して登用していく仕組み、能力主義が最も遅れているのが日本の政界と認識します。


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