この5月から市議会議員になったということで、「アンタは、右(保守)なのか左(革新)なのか?」と聞かれることがあります。市議会議員と言えども政治家でありますので、政治哲学を語る必要があろうかと思います。
 が、結論を申しますと、今の政治に必要なのは、右(保守)でも左(革新)でもなく、効率的なマネジメントだと考えております。そして、効率的なマネジメントをすれば、政府部門(public sector)は必然的に小さいものになる、と考えています。

 市場経済を主とした社会を前提としていて、革命を志向しないということからすると、大きな意味で保守と言えるでしょう。ただ、現代社会において市場経済を主としない社会というのは想像できませんし、多くの市民の方にとっても同様だと思います。そうゆう意味で、多くの市民の方は大きな意味で保守といえると思います。思考停止は好ましくありませんが、しかし、現実の政治において右(保守)か左(革新)かという議論は決着がついていると言え、そんな話をすることはムダだと考えます(もちろん、必要なムダはありますので、こうして議論しているのですが・・・)。
 例えば、二大政党制が定着しているアメリカ合衆国では、右(共和党)と左(民主党)があって政策議論をしているじゃないか、と思われるかもしれません。が、アメリカでの議論は、単純化していうと、避妊制度絶対反対(pro-life:命を大事にする)の共和党と、避妊制度容認(pro-choice:個人の選択を大事にする)の民主党との違いです。これは宗教(キリスト教)に対する姿勢の違いに起因するので、まさに神学論争です。決着はつきません。むしろ、避妊制度の賛否ですべての物事が決まってしまうような政治状況がよい姿だとはとても思えません。

 したがって、桜井シュウの政治活動においては、政府部門の効率化を中心命題に据えます。すなわち、どうすれば投入(input)を抑制しつつ効果(outcome)を増大させられるか、別な言い方をすれば、どうすれば財政支出を抑制しつつ行政サービスを向上させられるかを追求します。

 なお、日本における右(保守)と左(革新)の議論もヘンテコなところが数多くあり、そのことはおいおい指摘していこうと思います。