1人になりたくなくて
正直に話してみた
「わかった。じゃあ、一旦、子どもたち迎えに行って、玲さんにお願いして、一緒に保育園送っておいで。その後、一緒にクリニック行こうか」
「でも……K………仕事……………」
「今日、俺の担当してる患者さんの予約が2人だったから、昨日の夜、美紗の状態を颯真さんに連絡してあって………。予約も調整してくれるって。
ちょっとカウンセリングに行こうか。きっと、美紗の心、結構、限界なはずだから」
「う〜ん……なんか……ずっとモヤモヤしてるの。怖いのか……淋しいのか……虚しいのか………なんか分からない」
「我慢しすぎちゃったんだね。やっぱり、カウンセリングっていうよりは、ゆっくり話しよう」
2人でご飯を食べて
玲さんの家に子どもたちを迎えにいく
「玲さん…………昨日は………ごめんなさい」
「ごめんなさいじゃなくて、こういうときは“ありがとう”でいいんだよ。ゆっくりできた?」
「はい。ゆっくりできました」
「美紗……敬語、やめない?私は美紗のこと娘と同じだと思ってるし。だから、これからはラフにしよう」
「玲さん、ありがとうございます」
「Kくんも!敬語禁止!!これからは気張らずに仲良くしていこう。2人はご飯食べた?」
「Kの家で食べてきたよ」
「じゃあ子どもたち起こして、ご飯だね」
「うん。起こしてくる」
「玲さん、ご飯終わったら、美紗と一緒に子どもたち、保育園送ってもらっていい?今、美紗のこと1人にしたくなくて……」
「いいよ。美紗、どうかした?」
「ちょっと……気持ちが不安定で……今、ギリギリのラインにいる気がして……。玲さんが一緒に送ってくれたら、その間に、クリニックに行くのに準備とかしたくて」
「そういうことなら、遠慮なくいつでも言ってね。美紗の力になりたいからね」
「起こしてきたよ。ほら、2人とも挨拶…」
「玲ちゃん、Kくん、おはよー」
「おはよう」
「ご飯食べたら、今日の保育園は、玲ちゃんも一緒に送っていくよ」
「やったー!玲ちゃんといっしょだ〜」
すっかり玲さんに懐いてる子どもたち
登園準備のために
一旦帰宅して
保育園の玄関まで一緒に送ってもらった