一催眠状態も
いろんな症例があって
これ!って断定できるものはないけど
そういう軽度な一過性のものを
繰り返してる可能性があって
それを本人も気づかないケースもあるみたい
「玲さん、ご飯食べたら、ちょっと子どもたち見ててもらっていいですか?
美紗が心配なんで、2人きりで少し話をしたいんです」
「行っておいで!子どもたち寝る時間までに戻ってくればいいから、美紗を頼むね」
「どこ行くの?」
「俺のアパート行こうか」
彼の車で連れ出され
部屋に入るなり
「美紗、腕見せて」
「えっ!今日はなんともないよ。ほら!」
勢いよく腕を出した本人が
1番驚いた
今朝まではなかった内出血が多数
「美紗………これ…………」
「あれ?何で… 朝はなかったのに………」
「美紗、アトラクションに乗ってないとき、人がいっぱいで怖かったんじゃない?」
「遊園地って家族連れが多いから、そんなに気にならないけど、男の子のグループとか、横を通って行くのとかみんながジェットコースター乗ってる時に下で待ってるときとか、ちょっと怖かったけど…」
「ゴメン、今回は完全に俺のセレクトミス………」
「ううん。そんなことない!子どもたち、喜んでたし、私は、喜んでる姿が見れてよかったよ」
「それに俺が子どもたちとアトラクション乗ってる時は、美紗、必然的に1人になるから、考えるべきだった。ゴメン…………」
そう言うと
優しく抱きしめてくれた
「ううん。腕はこんなだけど、楽しかったよ。Kと、しかも子どもたちも一緒なんて、少し前には想像もしてなかった。ありがとう」
「これからはいっぱい楽しい思い出作っていこう。
あと、1時間くらいあるけど、何かしたいことある?」
急に甘えたくなった