引っ越しをするって決めてからは

やることがいっぱい


まず最初は子どもたちに

大切なみんなを紹介する日


この日が楽しみだったけど

どうしていいか分からないくらい

ものすごく緊張してる


子どもたちを車に乗せて

玲さんのお家へ





“ピンポーン”



「みさちゃん、いらっしゃい。あっ!はじめまして、遥です。一緒に遊ぼう!」







モジモジしてた子どもたちも

遥ちゃんに誘ってもらって

楽しそうに遊び始めた


人見知りな子どもたちが

楽しそうに遊んでる姿に

ホっとした


しばらくすると

みんな集まった


ご飯食べながら

子どもたちも少しずつ

彼や颯真やN先生とも話せるようになってきた








「美紗ちゃん、たくさん食べてね。◯◯ちゃんも◯◯ちゃんも遠慮しなくていいからね」



「◯◯と◯◯、ちょっと来て」








子どもたちを呼んで

みんなのことを紹介した








「颯真は、ママが高校生の頃からお世話になってるお医者さんの先生で、N先生はママと赤ちゃんの先生だよ。N先生のお嫁さんになる陽菜ちゃん。

一緒に遊んでくれた遥ちゃんとお母さんの玲さん。あとね…………、ママの大切な人で、Kだよ」



「美紗……その紹介は…………」



「ゴメン!ちゃんと話したほうが、私が動きやすいから」



「ママの大切な人?」



「そう!ママのことを助けてくれたり、優しくしてくれる、大切な人だよ」



「はじめまして…。◯◯ちゃんと◯◯くん、これからよろしくね!」



「うん………」








戸惑いながらも

拒否感はなかったから一安心


みんなの紹介も終わって

ホっとしたら

私も気が緩んだのか

ちょっとふらっとした