誤魔化したのもバレて
本当の人数を伝えた







「ふ〜ん……………で?ホントは何人?」


「えっ!さっきの人数はウソ?」


「えーっと……………7……人…」


「まじかぁ…………モテてる自覚ないんだよね。まさか、こんなに…………。ちなみに、それは同年代くらいの人たち?」


「はっきり聞いたわけじゃないけど、多分、みんな大学生とか私よりは年下じゃないかな?」


「そんなに若い子と知り合いだったの?」


「まず、大学生とどこで知り合うの?」


「よく行くお店の店員さんとか……よく行くカフェの常連さんとか?顔は見たことあるけど、話したことないのに突然声かけられ……」


「ホント、無自覚な上に、自分がモテないと思ってるから………危なくて仕方ない。顔見知りなら、なおさら声かけやすくなったんだろうなぁ」


「Kさん………、これは心配ですね…。美紗ちゃん、もうちょっと警戒心持ったほうがいいよ」


「気をつけてるけど………」


「会えてなかった、この短期間に7人って、どんだけハイペースで声かけられてるんだよ…………」


「ゴメン…………これからは」







気をつけるって言いかけたとき
彼の仕事用の電話が鳴った







「ゴメン、颯真さんから電話。ちょっと待ってて」


「うん」






電話するために外へ行ってしまった