他愛もない話をしながら
お店へ向かう

時々
運転してる彼をチラッと見て
一緒にいられる幸せを実感







「さっきから、見られてる気がするけど?」


「なんにもないよ(笑)」


「気になるなぁ」


「一緒にいられて嬉しいなぁって思ってただけ」


「そう言われると、なんか恥ずかしい………。美紗、昨日から、めちゃくちゃ甘えてくれるから、俺も嬉しいけど」


「そうかな?普段と同じだと思うけど、もしかしたら、寂しかった分……甘えてるのかも」


「それ、俺としては複雑…………」







そんな話をしながらのドライブ
楽しい時間を過ごしてる
お店に着いて店内へ







「いらっしゃいませ、あっ!Kさん、美紗ちゃん」


「昨日は騒がせてゴメンね。他のお客さんとかに迷惑にならなかったかな?」


「あの時は、淳と美紗ちゃんとKさんしかいなかったので、大丈夫だよ」


「それ聞いて安心した。俺も美紗も昨日から気になってたから。それと、美紗が震えてるの気付いて声掛けてくれたって聞いて………」


「昨日は、Kさんの彼女さんとは知らずに、色々とすみません。お節介かな?とも思ったけど、店に来た時から手が震えてて、一生懸命、震えを抑えてて、それにだんだん顔色が悪くなっていくし、淳は気付いてないし、一緒にいても楽しそうじゃなくて、何かあるのかと思って、そっと声かけただけです」







皇紀くんが
声をかけてくれなかったら
きっと倒れてたから
ホントに助かった