“コンコンコン”
カウンセリングを終えて
彼が来てくれた
「そろそろ終わるかな?俺もここにいていい?」
「あっ!いつものKだ!いいよ」
「俺の方は終わったよ。美紗はもうちょっと?隣にいるから、続きお願いします」
「ノックで一瞬、表情固まったけど、まだ、ノックの音、苦手?」
「ビクってしなくなったけど、やっぱりまだ、怖い…………」
「怖いものに関しては、これから、少しずつ考えていこう。
さっき、表情固まったのに、Kくんの姿見たら、すぐに表情柔らかくなって……、Kくん、流石だね。
今日はこの辺で終わりにしよう。俺が診察するより、Kくんと過ごす方が美紗には1番だからね。美紗、寂しかったみたいだから、あとはKくんに任せる。
美紗、このあと楽しんで!」
「ありがとう」
「今日はありがとうございます。俺、帰りますね。何かあれば連絡ください」
「了解!美紗のこと、甘えさせてあげて。診察してて、気になることは少しあるけど、それについては、あとでメールするよ。でも、基本的にはKくん不足みたいだから、いっぱい補充してあげてね。
帰り、表から出ると他の患者さんいるから、裏から出て行ったほうがいいかも。
それと美紗、何かあればすぐに連絡してね。あとは、無理も我慢もしないこと」
「颯真、ありがとう」
診察も終わり
これから
久しぶりのデート
「どこ行きたい?」
「…………皇紀くんのお店………昨日の事も謝りたいし。コーヒー、テイクアウトしてドライブ行きたい」
「じゃあ、とりあえず、皇紀の店に行ってから、ちょっと連れていきたいところあるんだけど、どう?」
「いいよ。どこ行くの?」
「秘密!」
颯真のクリニックから
少し離れてるところにある
皇紀くんのお店へ向かった