車の中では
寝てて気付かなかったけど
彼の家に着いて
なんとなく
不機嫌そうな彼に気付いた






 
「K……怒ってる?」


「怒ってないよ。ちょっとイライラが収まらないだけ
休みなかなか合わなくて、会える時間減ってたから、心配はしてたけど、メールや電話もなかなか出来てなかったから。ゴメン………寂しい思いと怖い思いさせて………


「寂しくなかったわけじゃないけど、仕事の邪魔したくなかったから、私からも連絡しなかったの。きっと覚えることもいっぱいだろうし、私のことで、Kの負担になりたくないし。今日の事も、昨日、相談しようと思ったけど、心配かけたくなかったし、今日もホントは、待ち合わせ場所まで行って、一緒に行けないって断ろうと思ってたの……」


「ん?じゃ、なんで…………」


「結構、強引に車に載せられて……怖くて…………でも断れなくて…………。
私の方こそ、夕方とか夜に、なかなか、連絡する時間なくて、今日の事も心配かけてゴメンね」


「もしかして、今日、朝からずっと震えてたの?それに気付いてないって、あいつ、自分勝手にも程がある。
それに、きっと、昨日とかも結構、俺に連絡しようか悩んで迷ってたんじゃない?
でも、1人で悩んで、我慢してたんだろ?」


「うん…………。でも、もういいよ。こうやって会えたし


「ねぇ、美紗……………あの、淳くんって子、本気で美紗のこと好きだよね?抱きしめられた他に、何もされてない?」


「前に……告白されて………キス……されそうになった………」


「エッ!!」
 

「あっ!されてないよ。ちゃんと拒否したよ」


「マジかぁ。身体、触られたりしてない?」


「さっき泣いたときに抱きしめられただけ………ただ、前回のキスされそうになった時も、強引に助手席に乗せられたときも、やめてって言ってもやめてくれなくて、何を言っても、聞いてくれなくて、それが、旦那と重なって怖くて………」


「もう、あいつとは2人で会わないで!!なんとなくく、性格的にSだと思うんだ。美紗のМっ気が彼のS心を刺激してて、どうしても美紗のこと手に入れたいって思ってるよ。
今日だって、ゆっくり休めるところとか言ってたし、俺が行かなかったら、あのまま、ホテルに連れ込まれてたかもしれないじゃん。
次に2人で会ったら、無理矢理とか…ありそうで…………心配なんだよ


「淳くん、Sかぁ……あっ、皇紀くんが、ちょっと強引で俺様的なところがあるって言ってたけど、強引なのも、それかな?Kが来なかったら、あのまま、多分、ホテルに連れて行かれたかも。無理矢理でも分かってもらうって言ってたから……」


「あいつ、マジでヤバいなぁ。皇紀がそう見えるなら、かなりのドSだろ!とりあえず、皇紀には、美紗が1人でも店に行けるように、頼んでおくよ。
店の雰囲気的に、美紗、結構好きだろ?もし、1人で行きたくなったら行っても心配ないようにしておくから、フラッと寄ってもいいよ。
このまま、あいつが、だまって引き下がるとは思えないから、これからが心配だぁ。やっぱり、もっと牽制してくればよかった」


「やっぱり、見せつけてたのかぁ。店内から見える場所だったから、車の中で見せつけるためなのかなって思ってた。
もう、2人で出掛けたりしないから、安心して。それに、メールとか来たら、Kにちゃんと相談するから」


「まぁ、それならいいか。でも、全く心配がなくなったわけじゃないし。
車の中で見せつけるようにしてたのは事実だけど、美紗、震えてたし、それ見たら俺が放っておけないって思っただけだよ」


「K……心配し過ぎだよ」


「いや、美紗さぁ、離婚してからキレイになってるの気付いてないだろ?
今回は近所の知ってる子だったけど、俺は心配で仕方ない!」


「過保護だなぁ」


「過保護くらいが美紗には甘えやすくて、いいんじゃない?








顔をのぞき込まれて
そのままキス……
服も脱がされた