かわいい感じのカフェに着いて
お店に入る
「いらっしゃいませ!
おぉー、淳!えっ?彼女?スゲーきれいな人じゃん。紹介してよ………先に俺から。はじめまして、俺、ここのカフェのオーナーで皇紀っていいます。まさか淳にこんなキレイな彼女いるとは……」
「私、淳くんの彼女じゃ……」
「まだ彼女じゃないんだ。実は、美紗さん、彼氏持ちで、どうにかして彼氏から奪えないかなって思ってて、とりあえず、デートに誘って、無理矢理、奪っちゃおうかって考えてるところ」
淳くんの言葉を聞いて
更に怖くなり
手の震えがひどくなった
「淳、お前、何いってんの?ヤバっ!それ、ある意味、犯罪だからな」
「奪うって…………私、彼とは別れるつもりもないし、絶対、別れないよ。それに淳くん、歳だって離れてるし、私なんか………」
声も震えてる気がした
「えっ?年離れてるって、そんなに俺等と離れてないでしょ」
「淳くんとは8歳……」
「8歳差なんて、普通にいっぱいいるじゃん。見た目は、同年代って感じだよね。でも、俺、淳より4つ上だから、俺とは同年代だね。
無理矢理っていうのはどうかと思うけど、俺、淳がこんなに本気になってるの初めて見たかも。昔からモテるのに、好きな人いるって断ってたくらいだから…なっ?」
「うわっ!皇紀さん、それ!何で知ってんだよ。うわ~、めちゃくちゃ恥ずかしい………。美紗さん、ゴメン………。っていうか、いや、ゴメンじゃなくて……」
「淳でも、そんなになるんだな。いっつもクールで、焦ってることなんて、ほぼ見たことなかったなぁ。強気なんだか、弱気なんだか、忙しい奴!」
「皇紀さん、もう…………とりあえず、コーヒー入れてきてもらっていい?あっ、美紗さん、コーヒーでいい」
「できればカフェインレスがいいんだけど………あるかな?」
「ありますよ」
「じゃあ、カフェインレスのカフェラテでお願いします」
「わかりました。デカフェのカフェラテですね。
すぐに入れて来ますね。話に夢中になってしまって、すみません」
「はい。お願いします」
皇紀くんが
コーヒーを入れに行った
皇紀くんも私のことを
同じくらいの世代だと思ってたみたい
若く見られるのは
ちょっと嬉しい