無理矢理

助手席に乗せられてしまった





「淳くん、どこ行くの?私、夕方までには家に帰らないと行けないのに…」


「大丈夫!それまでに間に合うように、さっきの所に戻るから。行き先は、着いてからのお楽しみ」






車を走らせる淳くん
着いた場所は
海沿いにある公園の駐車場






「ここの海ね、凄く景色がキレイなのに、あんまり人が居なくて穴場なんだ。ここなら、ゆっくり話せるでしょ?」


「ちょっと待って!キレイだけど、私、帰らなきゃ!それに、私なんかと来ても楽しくないでしょ?こういうところには、好きな子とおいでよ!」


「だから、美紗さん連れてきたんじゃん。それに“私なんか”とか言わないで!俺、美紗さんだから、ここに一緒に来たかったんだ」


「淳くん、今日、おかしいよ。どうしたの?」


「俺………………美紗さんのこと………本気だって、さっき言ったじゃん」


「淳くん、ちょっと待って!
淳くんのことは嫌いじゃないけど、恋愛対象としては見れないよ」


「ちゃんと向き合ってくれなきゃ、わからないじゃん」






抱きしめられて
キスされそうになった






「ちょっと、待って!淳くん、ダメ………」






あまりにも急展開過ぎて
理解が追いつかない






「淳くん………ちょっと……やめて…」






キスをかわそうとしても
強引に迫ってくる






「淳くん…………、ねぇ、待って!って…」






淳くんの体が離れる
やめてって言っても
やめてくれなくて恐怖を感じて
旦那の事を思い出して
手が震えてた