買い物を済ませて

彼の家へ帰ってきた


彼と外で買い物なんて

今まで出来なかったから

楽しすぎて

ちょっと浮かれすぎて

疲れてしまったけど

彼に言えず我慢してしまった







「ゆっくりしていける?」



「子どもたちの迎えの時間までなら時間あるよ」



「ねぇ、美紗、ちょっと疲れてない?買い物してきて疲れたでしょ?」



「そんなことないよ!楽しかったし」



「テンション高かったから楽しかったのは見てて分かった。だから、疲れたんじゃないの?無理して疲れてない風にしなくていいよ」



「ホントはちょっと疲れてる……ちょっと休んでいい?30分だけ寝せて」



「時間あるなら、ゆっくり休みなよ」



「時間はあるけど、30分以上寝ちゃったら、Kと過ごす時間なくなっちゃうから…………30分経ったら起こして



「分かった。30分後に起こすから、ゆっくり休んで」







30分後

ちゃんと起こしてくれた







「美紗……30分たったよ」



「ん~~、ありがとう」



「もう少し休んだら?子どもたちのお迎えの時間に間に合えばいいんでしょ?」



「うん………」



「俺が心配だから、休んで行って……色々、一段落したから、疲れがドッと来たんじゃない?ただ横になってるだけで違うんじゃない?俺も隣にいるから



「うん」







きっとやることいっぱいあるのに

隣に座って

話し相手になってくれる







「ホントは仕事、いっぱいあるんでしょ?」



「仕事はないから心配しなくていいよ」



「でも……テーブルの上の資料とか…」



「これ、覚えなきゃないこといっぱいで、毎日、勉強だよ……。でも、今日は仕事休みだから、勉強もなし!息抜きも必要だし」



「いいの?」



「当たり前だろ。今は美紗と一緒にいるんだから、美紗との時間を大事にしたい」







転職して大変なときなのに

私のことを優先してくれる彼