その後のカウセリングでは
クリニックまでの車内での話を
彼がちゃんと颯真に伝えてくれて
カウンセリングもスムーズに終わった
カウンセリング後
彼からの提案
「休みの日なんですが、美紗の家のベッドを処分するの手伝ってもらえませんか?俺だけじゃちょっと無理そうなので」
「えっ!そんなこと…お願いできないよ…」
「美紗ちゃんが気持ちよく寝れるためには必須だし、もちろん手伝うよ」
「家族いるのに、いいの?」
「親がいる日は……………」
「日曜じゃなくて、平日の休診日だろ?」
「はい!どちらのクリニックも木曜日休診日なので、そこでお願いできれば…」
「それならOK!じゃあ、俺とNは一緒に行くよ」
「ありがとうございます」
「K、色々考えてくれてありがとう。颯真もN先生もありがとう。じゃあ、お言葉に甘えてお願いします」
カウンセリングも終わり
彼も業務連絡を済ませて
一緒に買い物へ
「何買うの?」
「布団一式とカバーとか新しくしようと思って…。あの布団で寝たくないし…」
「ベッドじゃなくていいの?」
「これから添い寝することを考えたらベッドより、布団がいいかなって」
「今後の事を考えたら、布団よりはロータイプなら危なくないと思うし、ベッドにしない?」
「じゃあ、そうしようかな」
「じゃあ、ベッド選ぼう!」
彼と色々見て
ベッドを決めて
カバーも選んで
在庫確認してもらって
配送をお願いした
会計しようと思ったら
すでに彼が支払済み
「新しい人生のスタート記念にプレゼント。ベッドの処分、提案した時に、プレゼントしようと思ってたんだ。だから、布団買いたいって聞いて、ちょっと考えが似てて嬉しかった。
こんな風に一緒に買い物できるって、やっぱりいいな」
「買ってもらうわけにはいかないよ」
「俺からだけじゃないよ。颯真さんもN先生も陽菜さん、それと、玲さんからもカンパもらってるから、みんなからのプレゼント」
「いつの間に…………。じゃあ、みんなのご厚意に甘えさせてもらうね」
自分で買おうと思ってたのに
きっと彼が
私の知らないところで
みんなに
話をしてくれてたんだと思う
全て先読みされてる感じ
買い物を終えて
彼の家へ帰ってきた