何とか彼たちが戻ってい来るまでに

何とか呼吸を整えられた






“コンコンコン”


「美紗、入るよ」



「終わった?」



「さっき、終わって、退院後の連携も含めて話してきたよ



「ありがとう……」



「んん〜?美紗………体調よくない?」



「ううん。何で?」



「呼吸がちょっといつもより苦しそうだし、肩で息してるし」



「なんともないよ



突然抱きしめられた



「K………?」



「美紗……ホントは発作起こしたでしょ?しかも、ちょっと長めだったんじゃない?

背中、汗ばんでるし、匂いがいつもと違う……」



「バレてた…………。さっき、Kたちがカンファのときに…でも………………」




完全にバレてる

匂いって………




「匂いって……?」



「美紗が発作起こしたときって、美紗の匂いが少し変わるんだよ







匂いがかわるなんて

彼にしか分からないし

どんなに隠してもバレるやつ







「今は、苦しくない?退院できなくなるから、言いたくなかったんだろ?」



「うん……………。バレないと思ったのに……。今は平気。Kには隠しておけないね………」



「これ以上、ひどくなったら報告するよ。今は、黙っててやるから、バレないようにね」



「ありがとう。でも……陽菜さん…知ってる。発作起こしてる時に、たまたま、部屋に来て……………



「分かった。陽菜さんには後で話ししておくよ」





“コンコンコン”



「美紗ちゃん、じゃあ、あとは颯真が話聞きたいって言ってたから、それ終わったら、退院していいよ」



「颯真は来てますか?」



「今、急患が入って戻ったけど、来るまでちょっと待ってて。もし、遅くなりそうなら連絡来るから、そうなったら、颯真のカウンセリングは後日だね。それまで、Kくんとゆっくりしてればいいよ。何かあったら、陽菜に言ってくれればいいから!」



「ありがとうございます。陽菜さん、俺ついてるから、陽菜さん、他に仕事あれば仕事しててください



「私も一旦戻りますが、また、後で来ますね」







陽菜さんが彼に

発作の事を伝えようとしてるけど

一旦戻って行った