彼は私のそばで
子どもと電話してる姿を
嬉しそうな笑顔で見ていた
「K、嬉しそう!」
「ママやってる美紗って、そういえば、見たことなかったし、嬉しそうな美紗見てたら、俺も嬉しくなった」
自分のことのように喜んでくれる彼
そんな彼だから
好きになったんだって改めて実感
「K、ありがとう。大好き」
「キャ〜…美紗さん、私、お邪魔だと思うので、一旦戻りますね。準備は、またあとで手伝いに来ます。
いっぱい甘えちゃってくださいね」
「陽菜さん、ありがとう」
「美紗…突然、どうした?」
「俺も嬉しくなったって言ってくれるKだから好きになったんだって思ったら、好きって言いたくなったの」
「俺も突然、思いもしない事をしたり、言ってくれる美紗が好きだよ」
好きって言ってくれて
抱きしめられたら
嬉しすぎて泣いてしまった
「えっ!どうした?」
「嬉しすぎて……幸せだなぁ…って」
「これからも、ずっとそばにいるから、2人で幸せになろう」
「…………プロポーズみたい…………」
「イヤ、そういうつもりじゃなくて……って、そうじゃなくて……」
「わかってるよ。私に気を遣わせないようにしてくれてるのも知ってるし、私のことを想ってくれてるのも、知ってる。
プロポーズじゃないことくらいわかってるよ。
でも、ホントにプロポーズみたいで、すっごく嬉しい」
「嬉しいって思ってくれてるなら、よかった」
お互い
素直な気持ちを話せることが
私にはすごく大事で
彼も私のことを
大切にしてくれてることを感じられる