NHK BSプレミアムで放送していた中国史劇ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母(原題:皓镧传)」(全34話)を観終わりました。

あの「瓔珞」の製作陣によるドラマということで楽しみにしていたんだけど、結果から言うとちょっと期待しすぎたかな!?

演者さん達も「瓔珞」と被っていて魅せてくれると思っていたんだけど......

脚本以上に編集が上手じゃなかったんじゃないかと思われますショボーン

というのも、本国では45分×63話だったのが、今回の放送は60分×34話ですからねー

OPも最後の一小節あるかないかだったし、そりゃもう、あちこち編集(カット)せざるを得なかったんだと思いますよアセアセ

そのせいかなんかあちこち中途半端な感じがしてしまって、魅力半減したんじゃないかと思ってますもやもや

 

画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
ざっくりあらすじを振り返ると、主人公の李皓鑭は趙国の重臣李赫の娘ですが、李赫は出世のために正室だった皓鑭の母親を側室に降格し、名家から新たに正室を迎えます。
皓鑭とその母は正室に疎まれながらもつつましく暮らしていましたが、2人の存在を快く思わない正室に命を狙われるようになります。
 
画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
結局、皓鑭の実母は命を落とし、皓鑭も殺されかけますが運よく助かります。
やっとの思いで家に戻ると、そこでは義妹の岫玉の婚儀の準備が行われていました。
こともあろうかその相手は自分の恋人の
は将来を見据えて、皓鑭を捨て岫玉を娶り、皓鑭は奴隷商に売られてしまいます。
奴隷が売買されているところで、呂不韋皓鑭の聡明さを気に入り、引き取ります。
皓鑭も買われた立場なので、呂不韋の策略に協力することに......。
 
画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
呂不韋の手引きで舞姫として宮中にあがり、見事宮中での職にありついた皓鑭
 
画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
その宮中には国王趙丹、趙丹の正室、そしてその娘雅公主と、が後見人となっている側室の子のもいます。
としては皓鑭の存在が邪魔ではあるけれど、宮中で絶対的な権力を持つ皓鑭を気に入り、側仕えにしたもんだから、も黙っているよりほかありません。
 
画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
そして、宮中には秦国の王子嬴異人人質として暮らしていました。
呂不韋の目的は嬴異人秦国に送り届け、秦国に恩を売り重用されようというもの。
呂不韋皓鑭嬴異人を秦国に連れ戻る計画を立てます。
 
画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
皓鑭は自分を利用している相手だとは知りつつも、呂不韋に心惹かれ、嬴異人は利発で揺るぎない強さを持つ皓鑭に惹かれていきます。
 
画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
あくまでも皓鑭は自分の手駒という認識だった呂不韋だけど、皓鑭嬴異人が仲良くしている姿に嫉妬し、皓鑭は自分のものだと嫉妬心を現わすように......。
そして人質である嬴異人に想いを寄せアプローチをかける雅公主だけど、当の嬴異人の気持ちは皓鑭へ。
もつれる3人の関係だけど、とある局面で呂不韋皓鑭を結果的に裏切ったこととなり、失望した皓鑭嬴異人の想いを受け入れ、嬴異人と共に生きていくことを選びます。
 
画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
呂不韋はショックを受けるけど、たとえどんなことがあっても最後には皓鑭は自分の元に戻ってくると踏んでいる呂不韋
趙国のお家騒動もあり、嬴異人呂不韋とともに秦国へと戻ることになりますが、皓鑭と息子の嬴政はついていくことが出来ず、趙国に留まり、嬴異人から秦国に迎え入れられる日を待つことに......。
宮中を出た皓鑭嬴政親子は苦しい生活を送ることとなり、周囲の子供たちとも諍いの絶えない嬴政
 
画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
その頃の秦国は嬴異人の祖父にあたる嬴稷の治世で、太子の嬴柱/安国君には正室の華陽夫人のほか、複数の側室がいて、側室の一人夏姫が生んだ王子が嬴異人でした。
嬴異人の異母兄となる嬴子傒も側室の子ですが、父である安国君范丞相が後ろ盾となっており、後継者として目されていましたが、嬴子傒と対立関係にある華陽夫人には子供がなく、呂不韋の提案で嬴異人を養子とし、太子に擁立しようと画策を始めます。

画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました

ようやく皓鑭嬴政親子が秦国に呼び寄せられたけど、嬴異人の傍らには華陽夫人と同じ羋氏一族の羋絲蘿がいて、嬴成蟜という息子までいました。

華陽夫人は羋氏一族のため、皓鑭嬴政親子が邪魔だけど、嬴異人皓鑭へ対する想いが強く、渋々皓鑭嬴異人の正室として受け入れることに......。
 

画像:微博「皓镧传官博」よりお借りしました
皓鑭が趙国で知り合った医官の殷小春は、嬴異人が秦国に戻って皓鑭嬴政親子が宮中を出た時も、皓鑭嬴政親子が秦国に向かう時も行動を共にし、2人の行く末を見守り続けます。
そんな小春には幼なじみの恋人逸王子がいますが、秦国の将軍白仲に想いを寄せられ、結果悲劇が訪れてしまいます......。
 
ここまでの趙国をメインにしたストーリーと、秦国で嬴異人嬴子傒の争いまでは范雅となった雅公主も絡んでそこそこ面白かったんですよ。
編集のせいか、ところどころ詳細が分からなくても脳内である程度補填出来たので。
でも嬴異人嬴子楚となって、秦の国王になってからトーンダウンし始めましたね。

趙国にいる時から粗暴で傲慢な感じだった嬴政だけど、皓鑭嬴政に甘いのは秦国に来てからも変わらず、成長してからも嬴政の横暴さが気になっていたけど、その点に関して触れられてなくてちょっとモヤモヤもやもや

なんとなくこれまでの皓鑭の性格からして、嬴政を将来の太子・国王となる人物として厳しく育てるのかと思っていたからベタ甘で拍子抜けアセアセ

そして皓鑭嫪毐の関係も描き切れていなくて、どうしてそこまで嫪毐皓鑭に入れ込んだのか不明だったり、後半かなり急ぎ足だったように見えました。

とくに最終回は......もう、終わらせるためあれこれ盛り込んだ感が半端なかったショボーン

前半部分をもう少しうまく編集して、この最終回パートをもう少し丁寧に描いても良かったんじゃないのかな!?

コウラン伝 始皇帝の母」ということで、もう少し幼少時代の嬴政皓鑭とのことを描いたり、皓鑭の選択に至った感情の揺れなどがあったら、もっと感情移入出来たような気がします。

最後は謀反を起こそうとした嫪毐白仲らに討たれたところで終わり、皓鑭嬴政の呼びかけで宮中に戻ったことや、その後の人生はテロップ/字幕で語られ終了~ガーン

まぁ、嬴政(のちの始皇帝)メインのドラマではないので、嫪毐の謀反のところまでしか描いていなかったんだろうけど、それにしてもストーリーがかいつまみ過ぎて取説が欲しかったてへぺろ

 

そうそう、始皇帝といえば来月からBS11で「麗姫と始皇帝 ~月下の誓い~(原題:秦時麗人明月心)」(全48話)の放送が予定されています!

嬴政/始皇帝を演じるのは張彬彬(チャン・ビンビン)さん、嬴政に見初められた公孫麗を演じるのは迪麗熱巴(ディリラバ)さんという、目にも麗しい「永遠の桃花 ~三生三世~」コンビが主演なので楽しみですねルンルン

BS11の紹介ページにある相関図を見ると、イケメンズも登場のようですキラキラ

嬴政/始皇帝といえば最近だと真っ先に「キングダム」が頭に浮かぶけど、「コウラン伝 始皇帝の母」を観ていたら「麗姫と始皇帝 ~月下の誓い~」も面白いかもしれませんウインク