英語(言語)の音はリエゾン(連結)しない | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

  音声英語、つまり英会話、リスニング、発音に関して音のストリーム・ベースで学習するサイトです。

英語(言語)の音はリエゾン(連結)すると言いますが、それは正しくありません。全ての音がリエゾンしておりますから、ある音とある音の間がつながると言うのは正しくありません。


英語ネイティブの発音は音素ベースですと1秒間に25から35音素くらいが発話されております。
するとある子音と母音がリエゾンでつながるという説明では、他の音素間は離れている事になります。


それならば、ネイティブの1秒間に25から35音素くらいの発音速度で音素をつなげたり、離したりで発音できるものでしょうか。


音声を科学的に分析すると、連続的な音の変化であり、音素間の切れ目は存在しません。するとある子音と母音がリエゾンするのではなく、すべての音がリエゾンしているのです。しかし、子音と母音の場合には音が変わって聞こえるので、つながったように聞こえます。


単語ベースで英語を覚えるから、単語をリエゾンする練習が必要だと言う英語教育者もいますが正しい説明ではありません。単語ベースで教える事が良い学習方法かどうかも分かりません。


日本語においては単語を覚えて、日本語表現を覚えておりません。単語は表現の一部として覚えております。連続的に変化する音の中から単語を認識しているのです。


単語を発音して、それをつなげるとはまったく考えが大きく違います。言語音は全部リエゾンしておりますから、単語と言えどもその前や後の音で大きく変化します。単語単体なら常に辞書にあるような発音になります。


日本の英語学習者の英語のリスニングが問題ですが、この単語ベースの学習が大きな原因だと考えております。それは英語の音が変化すると言う考えなく、変化する音の中から単語を認識する能力が必要であるからです。


発音記号で表現された音が基本でなく、ネイティブが自然に使う発音が基本となるのではないでしょうか。


Thank you.は最初から「サンキュー」で使われており、”サンク”と”ユー”があって、その2つの単語がリエゾンされたものでありせん。表記するためにわざわざThank you.と離して書いているだけの事です。


するとThank you.の「サンキュー」は自然の発音であり、最初からつながっております。最後の音と最初の音がつながるから”サンク”と”ユー”が「サンキュー」なると言われて発音できたり、聞き取れたりするようになるものでしょうか。


Thank you.の「サンキュー」はそのまま一つの長い単語にように覚えるしかないのではないでしょうか。そうすれば間違ったリエゾンのような説明は必要もなく、それを覚える必要もありません。