ツアーも無事に終わりました。真田丸も最後まで小ネタとダイナミック相まみえる極上エンターテインメントで幕を閉じました。今年も終わりです。早いです。毎年言ってますが。


 今年一年、我々の活動におつきあいいただいた全ての皆さまに感謝します。どうか良いお年を。そして、新しい年が皆さまに多くの幸をもたらさんことを!


 来年はどうしてくれようかしら。


 バンドの活動はもとより、その土台たる裏活動。己の経済状況はもちろん、世の中のクソの役にも立たない、全く私的な興味を満足させるためだけの、だけどこの人生になくてはならないかけがえのない活動。


 2016年、義太夫も聴きました。飛鳥をチャリンコで巡って古代日本人の息吹をたんと吸い込みました。甲賀の忍者屋敷で興奮しまくりました。六波羅蜜寺まで空也上人に会いにいきました。勝海舟や戦時中の特務機関や論語なんかの本を読みました。「この世界の片隅に」に心臓わしづかみにされました。


 2017年。ちょっと、日本の歴史つーもの全体をさらい直して、さらに色んな角度から味わう必要があるなーと。で、今年浴びたいろんなものがひとつひとつがつながっていって、俺の脳の中でそれぞれが日本史という大河のスピンオフになっていってくれたらなーと。そんな気持ちが湧きまして。


 日本史を選択する大学受験生に、今も昔も絶大なる支持を誇る山川出版社「詳説 日本史研究」、購入いたしました。まえがきに、本書は「時としては、高等学校での学習の範囲を超えるかもしれないが」と、はっきり書いてある。御意。それこそが、俺の求める範囲なり。


 それと併せて吉川弘文館「日本史年表・地図」、購入いたしました。B5サイズで120ページ強。ここに大河たる日本史年表に各種脚注、古代から現代に至る支那・朝鮮・日本の地図を網羅しているのだからたまらない。字が、フォントが、時刻表以下のミニマムサイズでびしーっと。スパイのマイクロフィルムかといった情報量。これからシニアに向かうっつー世代には、ちとキツいぜ。


 いやいや負けじとこの2冊を参考書に、いろんな本をまた読み直そうかと。2冊を片手に、日本のいろんなところを旅しようかと、2017年。


 どうです、儲かりそうにないでしょう。世の誰かの役に立ちそうにないでしょう。でも、したいんです。だから、仕方ないんです。


 他にも、ギターのことや呑み屋のこと、大事な事やしょーもないこと、いろいろ思いきり浴びまくって、話しまくりたいなと。


 近年ご無沙汰しがちであったこの場。


 この場こそ、呑み屋では(ましてライブのMCでは)相手を思えば到底しゃべれない、世の中的にはどーでも良い、でもあたしには全くもってどーでもよくない事を、全世界に放射できる場であった。そのことを思い出しました。


 2017年、もうちょい、ちょいちょいお話しさせていただこうかしらと考えております。


 そして、出会ったなにかをきっかけに、新しい歌がいっぱい生まれたらなーと思っております。


 ひきつづき、何卒どうぞ、遊んでねー!