ブルマー、現在ほぼ廃止状態だそうで。
高校時分、全く体育の授業に出ないAさんという女の子がいました。卒業後、同窓会かなにかでそのことを言ったら、
「ブルマーはくの嫌だったんだもん。」
バッサリ。あまりのきっぷのよさにのけぞる俺。
確かに、よく考えたら、あれ、なに?ですよね。変ですよね、カタチも存在そのものも。
ブラジルとかのバレーボール選手や陸上の女子選手みたいに、逆にハイレグにしたりなんかしてかっこよさクリエイトは可能なのでしょうが、まあ、それは上級者のテク。一般の、ティーンエイジ女子全般にそれを要求するのも無理な話。
おしなべてダサくはなりますわな。そこがエロくなったりもしますわな。とはいえ当時は、みんなはいてりゃそんなもんかと特に疑問も持たず。
ところがそこを右に倣えじゃなく自分の価値観で拒否したAさん。単位という代償をきっちり払ってブルマー拒否したAさん。窓ガラスを割るでなく、体育の時間ひとり制服でずーっとそのへんをうろうろしていたAさん。男前。
「だってあんなの絶対変じゃーん。」
かかかと笑ってウーロンハイをごっくん。大人になっても男前。
suica当然の時代になると、いままで切符を買うために並んだりなんかしていた時間がなんだったのかと、愕然としたりします。あれは、いらん時間だったのかと。グーグルの地図やら位置情報やらがこんだけクオリティー上がると、カーナビいるか?って気になります。カーナビのほうがばかってケース、ありすぎ。あと、もはや家の電話、いらないんですけど。通信費、やる気になれば月々タダでいけますよね。
いま漫然と受け入れていることでも、未来になったら「あれ、変だったのか!」と思い知らされること、これからもいっぱいあるのでしょうなー。
逆に。
圧縮されたデジタル音源に耳が慣れていると、たまに良い音響システムでアナログ盤を聴くと迫力にのけぞります。あ、厚い。電車の直通化がすんごい進んでいますが、遠くの事故にダイヤが影響受けすぎ。移動時間が読めることが鉄道の最大の強みなのに。あと、うっかり野毛で酔っ払ったら、飯能とかに連れて行かれるの、恐怖。幸い、いまのところ、ないですが。あと、エレキギターは1950年代から1960年代製が最高です。
いま漫然と受け入れていることでも、ふと過去に触れた瞬間「前のが良かったじゃん!」と気付かされること、もっといっぱいあるのでしょうなー。
ブルマーも、見直される日が来たりして。
わからんですよ、世界は。
そのときまた、Aさんに会いたい。