TVからサントリーモルツのCMソングが聞こえると、「うおっ」とのけぞります。

 13年前に真心ブラザーズが歌わせていただいていたあの歌。当時アホほどブラウン管から流れてきたあの歌。確か、いわゆるドーハの悲劇のイランだかイラク戦の前半終了直後にも、CMに入った一発目でどーんと流れたと記憶しています。それまで手に汗握って画面にかぶりついていたのに、同じ場所から突然自分のすっとんきょうな歌声が飛び出してきたのですから、コケました。あれは、コケた。

 ちなみに“商品連呼型”なる全く新しい手法でこのCMを大ヒットさせたのは当時まだ電通の社員であった佐藤雅彦さん。衝撃的なアイデアのこの歌に、私、それはもう打ちのめされました。このとき歌わせていただいた経緯があって、“つながりうた”が生まれた(詳しくは2006年4月4日掲載「俺の耳はロバの耳」にて)。縁は異なもの。生きていると、それだけで、面白いことって、起こるよね。

 同曲を現在歌っておられるのは、奇しくも身近な先輩であるSparks Go Goのみなさん。新バージョンではサウンドにタンバリンがフィーチャーされ、楽しさに輪をかける仕上がりに。なるほど、こうすればよかったのですね。先輩、勉強になりました。

 ちなみに当時僕らは、CMに流れている部分をサビとしてAメロを作って歌詞も書いて普通に曲として、しかも5番まである大作に仕上げました。サントリーの社員の皆さんが月曜の朝礼で歌って商品販売促進のモチベーションを上げるようなそんな曲を、というリクエストにお答えしたものですが、このフル・バージョンは先輩、まさかカヴァーしてくだすったのでしょうか。もし、されているとしたら、是非、聴きたい。

 ちなみに当時僕らは、CMのヒットに伴い当然のようにそのフル・バージョンをシングルカットしたのですが、もしカヴァーをしていただいていたとしたら先輩、是非、シングルカットしていただきたい。

 ちなみにそのシングルのジャケットは、3分間証明写真でヘンな顔を写してそれをそのままジャケにするというノーフューチャー極まりない内容だったのですが、もしシングルカットしていだだいたら先輩…。

 すいません、すこし焼酎が過ぎたようです。

 でも最後に先輩、ひとつだけ。もはや世界で俺しかファンが残っていないような気がしてならない伝説のフォークユニット“ポテ伊東とハッピー&八熊”改め“しし伊東とハッピー&八熊”(詳しくは2006年8月29日掲載「追い込まれて(その一)」にて)の今年の活動予定はどうなっておるのでしょうか。今年もなにも永遠に…どうかそんな事態だけはなんとしても避けていただきたく。お忙しい日々だとは思いますが、心の片隅に、1mmだけでも、ポテを。