この夏はずーっと自宅でのデータ作成とそれをスタジオに持ち込んでのレコーディング作業をしてりました。したがって日々、ごく限られた近しい人としか会わない暮らしが続いており。

 それがあなた、新曲の宣伝活動が始まった今週、状況が激変しました。

 ぬるーい人間関係に馴れきった体に、昨日なんて俳優の長塚圭史さんとFMラジオでトークを収録、しかるのちに同じラジオ局で今度は生放送。鹿野淳さんと箭内道彦さんという濃ゆうぅい両エディターと、あろうことか9.11テロをテーマにトークをさせられる。進行役のキレイなお姉さまに、

「あれから6年、ジョン・レノンのイマジンはどう響きますか?」

 なる問いに、

「正直、厳しいと思います。」

「あの日から、あなたの中で何が変わりましたか?」

 なる問いに、

「民主主義と自由主義経済を根本から疑問に思いました。」

 と、そんな本当の気持ちを、いろんな考えを持っているであろう人や実際に大変な苦しみに直面した方々も耳にしているであろう公共の電波で、生で、ぺろっと、言えるわきゃあございません。しかも目の前には2人の怪人。

 お茶を濁すのに全生命をかけた数十分。どっとくたびれました。

 夜は場所を移してYO-KINGさんと別行動で単独、AMラジオの収録へ。パーソナリティは元プロテニスプレーヤーの杉澤修一さん。世界レベルの体育会魂に“感動する感性”を兼ね備えた氏とアツい、ま、アツ苦しいといって差し支えないトークに花が咲く。

 テンションもそのままに収録後に向かった炭火焼屋さんにて氏の奥様である木村郁美アナウンサーが合流。芋焼酎をロックで呑む才色兼備のシルエットに小生、あえなくノックアウト。空気にも酒にも呑まれて撃沈。2007年9月11日という日にようやっと幕を下ろしたのでありました。

 めまぐるしくひとかどの人物と会うと、オーラ疲れするね。地元の飲み屋のマスター・Kとのだるだるエロトークが恋しくなるぜ。

 明日はピエール瀧くんと吉村由美ちゃんの番組にお邪魔して、しかるのちに久々に鶴澤清馗さんと会食。一日に浴びるオーラの許容量をはるかに超えることが予想されます。

 体が、体がついていかないぜ。