銅像ってえのはなかなかどうしていいもんですな。

 仙台公演の合間のジョギング中、青葉城にてばったり出会った伊達政宗公がことの始まりでした。

 携帯電話のカメラを自分と政宗公に向けてパシャ。そこには地元の名士と仲睦まじくフレームに収まる自分が。写真の中の政宗公は僕に、

「やあ、元気にやっとるかね。」

と、それはそれはフレンドリーにお声をかけて下さいました。と、一瞬本気でそう思ってしまいそうなほど生き生きとされておるのです。

 なんせ銅像、もちろんこれは錯覚であり思い込みに過ぎません。しかしながら文楽の人形が魂を持ってしまう魔法の時間が実在するように、こちらの好意を銅像が受け止めるという現象は少なくとも表現の世界においてはあるのではないでしょうか。しかも銅像ってのは大概そのモデルさんの出生地なり御存命中活躍された場のど真ん中にそびえているものであって、作品には地元の皆さんや製作者のアツイ思いがたんまり込められておるわけで。ご当地の風土や風俗のオーラを一身に浴びて立つ銅像さん、魂を持つ魔法にすこぶるかかりやすい環境に存在しているもんだという事実にあたくし、気づいてしまいましたよ。

その土地が生んだ名士と呼ばれる一流の人物との時空を超えた語らい。ああ、なんと贅沢でロマンチックなひととき。妄想だって、どうせするなら一流を。

 この思いが確かかどうか、盛岡においては宮沢賢治氏を訪ねました。自然と文学トークから日本の農業はたまた食料自給率アップへの具体策へと話は膨らんだね。金沢公演の前には前田利家公にカツを入れてもらってね。送り出してもらったよ。次の日には金沢の3大文豪、室生犀星・泉鏡花・徳田秋声の3氏とまた文学談義。毎度、記念撮影は忘れずに。

 いやあ、楽しくて。

 やっぱね、アウトドアってとこがいいですよ。開放的な気持でえらい人と接する心地よさ。銅像さんが魂を持つための魔法を、大地と空が、風が日差しが、大いに助けてくれますから。

 これまでの写真は、キューンレコードの真心ブラザーズホームページ内にある、なぜかスタッフブログのコーナーにアップしております。ものすごくお閑でしたら覗いてみてくださいませ。

 さてそれでは恒例のご当地Rap。今回は日本海側を攻めますよ。まずは新潟編。




 米、それは胃袋の嫁 食材三ツ星大本命

 酒、それは天使の休憩 一本呑み忘れる時計

 You may dream 天下取り

 新潟 君こそ日本一

 米食って酒呑んで歌ってトークして

 目が覚めても隣に君がいて




  そしてコメどころとしては負けていられません。金沢編。




 なんてったって百万石だし やらしい話 金あるし

 アパグループ女主 金沢じゃ強いのはなんせ女子

 松嶋菜々子の“まつ”艶めかしい

 怒られたらきっと嬉しい

 利家公、わかりますぞ

 兼六園にて想像 …殿もマゾ?




 絶好調にしょーもなく、引き続き今度は東海から西日本方面へ駒を進めていく所存で御座います。師走に入りみなさまお忙しいとは存じますが、残り少ない2008年を楽しみきりましょう!

 ライブ会場でお待ちしています。