名古屋から神戸への移動中、岐阜県は養老SAのコーヒーショップに携帯電話を置いてきちゃいました。はい、単なるうっかりで。

 だもんで名古屋にて激撮した謎の巨大生物との写真もアップできず、神戸や京都といったなにやら銅像臭がぷんぷんしてきそうなナイスな街での撮影もままならず…不自由を強いられました。幸か不幸か前回までのような運命的な出会いは訪れなかったので、袖を噛むほどに悔しい思いはせずに済んだのですが。携帯電話をなくして最も困るポイントがそこか、という世界の声が聞こえてきそうですが。そうなのですが、なにか問題でも。

 メンバー・スタッフのみなさまに助けられ、ブツはコーヒーショップからコンシュルジュなるサービスエリア全体の窓口となる場所で預かってもらっておることが判明。週明けの月曜に京都から帰京する際、上りのSAのコンシュルジュにて受け取る手はずに相成りました。持つべきものは仲間です。みなさま、お手数かけました。

 東海・近畿方面3公演も無事に伝説更新を遂げた週明けの月曜、満を持して寄りました、名神高速上り線養老SA。冬晴れの真っ青な空の下、紅葉のきれいな山の中、いわゆるのどかな田舎町のはずれ、そんな風情のSA。一直線に向かった先は、コンシュルジュ。

 と、そこには。

 ジャスコとかの案内所みたいな一角の、確かに「コンシュルジュ」と書かれたそこには、はっきり言って場違いだ!と叫びたくなるほどに美しいひとりの女性が。上品なメイクが決しておしゃれとは言い難い制服をも十二分に底上げしている。

「お受け取りの証明に、こちらにお名前とご連絡先をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 個人情報に神経過敏な昨今申し訳ないのですが、という行間の言霊が表情より容易に読み取れる。美人なだけやない、この娘、ええ娘や。思わず全神経を集中してできる限りきれいな文字を書こうと努力している俺。良い印象を得たいと思っている俺。できることなら20分ぐらい書いていたい。

 田舎のサービスエリアに「こんしゅるじゅ」たあ、ま、とほほですわな。などと失礼極まりない本音を持っていたあたくし、全くもって馬鹿でございました。本当に申し訳ございません。君のようなひとがそこにいるのなら、養老は岐阜のパリ。養老SA上りはパリの超一流ホテル。ならばその窓口を、コンシュルジュと言わずになんと言おう。

 かぶっていたハンチングをそっとここに置いて帰ったらまた君に会えるのだろうか。そんな計画が頭をよぎっては飲み込んで、気分はすっかりフランス映画。どうせ大人は判ってくれないよ!勝手にしやがれ!とばかりに断腸の思いでハンチングを握りしめ、その場を去り、ワゴンは東京へと向かったのでした。

 そしたらハンチングをワゴンに置いて家に帰っちゃいました。はい、単なるうっかりで。

 メンバー・スタッフのみなさま、ご迷惑をおかけします。




 さて恒例のご当地Rap。まずは巨大生物に遭遇した名古屋から。




  味噌のセオリー 火を通しすぎちゃ嫌!

  だが名古屋

  味噌煮込みうどんや 味噌おでんや 味噌カツや

  言やあ 味噌のセオリー無視!

  さすがだがや

  味噌へのあくなき探求心 未曽有

  かっと目を開き 鯱鉾 反る

  縦巻きガール 街を颯爽

  濃い傾向はきっと天下人思想




 続きましておしゃれな街、神戸編。出だしはユーミンの「中央フリーウェイ」のメロディーに乗せて。




  新神戸ロープウェイ~♪ 左手にはハーブガーデ~ン♪

  山から見下ろす洒落た港町で

  Noベイブ No fall in love

  肩が触れただけで鼻血ブー

  夜景はきっともっとアグレッシヴ

  この街で10代に戻る自分




 最後は京都編。初めてディスってみましたYo!




  京都の駅ビル 見て噛む唇

  景色奪う最低のビル

 世界史上 貴重さは至上

  都の玄関汚され燃える私情

  だけど時は無情

  皮肉にも“あはれ”これぞ無常

  京都の駅ビル 見て噛む唇

  景色奪う最低のビル

  …斬る




 怒りの感情をモチベーションにすると、ラップの歌詞って筆が進むものなんすね。勉強になりました。気分はエミネム。聴いたことないけど。M.C.Sakuさん、舌好調なれどいまだ勉強不足。がんばってください。俺は誰と話しているのでしょうか。




 さて、今週末には四国大陸に上陸予定の真心ブラザーズ一行。皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

 四国って、カタチがなんとなくオーストラリアと似てるよね。地図の下のほうにあるカンジも、イメージ重なるよね。