むしろ純愛ものです。エッチシーンもどこか懐かしく、だからこそかえってエロく、入江監督の童貞力の高さに脱帽そして妄想上の監督にエアー・ハイタッチ。

 “エロは神聖にして冒すべからず”

 俗の極みにこそどこかでこれを信じている強力な童貞力のライバル出現、であります。もちろん、マドールの話。SF設定に刹那主義でなくロマンチシズムで寄り切る気合い。観て、感じて、そして、負けたくないと思いました。我突き進むロマンチック街道に突如としてライバル出現、そんな気分であります。

 勝手にライバル視して申し訳ありません、入江監督。くりいむレモン魔人形は無事にアンパンマンとともにそれぞれの持ち場へ帰りましたよ。そして私は、ルースターズの「どうしようもない恋の歌」とか聴きたい気持ちになっています。俺より上手のロマンチストがこの世に存在するということだけは、いかんともしがたく受け入れられないぜ。くっそーう、俺に歌わせろ!




 そんな理想的モチベーションで、今年も苗場の山の上にあの歌のお兄さんがやってくるという話を聞きました。お兄さん曰く、

「フジロックフェスティバル初日、7月24日(金)のお昼前後かなあ。世界一長いゴンドラに揺られた果てにあるという天国のような草原で待っているよ。」

 とのことです。

 空にとけていく歌、これがまた最高なんだぜ。




 みなさん、夏です。