このたびはサーバーの事故によりご迷惑をおかけいたしました。書きたいことは山盛りであったのですが、裾野から忘れること流れる砂の如し。大事なことから記しておきましょう。砂の山が波にさらわれなくなる前に。




 ええ、男・桜井この秋ワンマンショーをやらせていただく運びに相成りました。桜井秀俊ソロ名義での単独ライブ。これは、事件であります。世間的にそうでなくとも、我が人生にとっては節目といって過言でない大事件。さあ、どうしましょう。

 数年前に「花は桜木男は桜井」というYo-Kingさん命名のあたくしが終始歌唱を担当するというライブは敢行いたしました。しかしながらそれはあくまでも真心ブラザーズとしての異色なライブという位置づけであり、“桜井を追い込むYo-King”という成分が大事な要素として存在するショーでした。

 今回は完全なる桜井ソロ。ステージというパレットに使われるのはオンリー俺色。リリーフ禁止の完投試合。もつのか、間。もたせられるのか、俺。

 とにかく友達に助けてもらわないととてもじゃないけどやってられません。すぐさまお願いしました。そう、首藤くんと一郎くんに。持つべきものは友ですな、快く承諾してくれましたYo!これでこの危険な旅に助さんと角さんを得た俺はさしずめご隠居さん。隠居しちゃだめですか。Yeah、俺ら旅する天下の副将軍、伸びるグンググーーーーン!さあ、SRサイタマノラッパーからの引用も決まったところでそうきたら欲しいのは由美かおるさん役。Detroit7よりMIYOちゃんをドラマーに迎えました。八兵衛と矢七は予算の関係上今回は見送りに。この3人の力を借りて季節の変わった秋の夜長、渋谷・大阪・横浜に乗り込みます!

 で、何をやりましょう。

 いまのところ頭を抱えている問題は大きく分けてふたつ。

 ひとつは、歌いたい歌が多すぎて、やってみたいことが多すぎて、自分が何を一番やりたいのかわからなくなっているということ。そりゃ問題ですわな。ですよね~。なんせ40超えて初ソロワンマンですから、たまった内なるマグマが熱も量もおびただしくって。「やりたいこと」が「やるべきこと」を完全に呑み込んでしまい、正しい判断が出来ない状態で俺、今、生きています。

 ふたつめ。水戸黄門理論でキャスティングしてしまったため、首藤くんの仕事をどう割り当てるべきか、早くも音楽的に矛盾が生じていること。すなわち。MIYOちゃんはドラムで一郎くんはベース、これは音楽を支える屋台骨としてごく自然に必要とされるポジションであります。次に必要なのはまあ、ギターですかね。それはあたくしが頑張るとして。その次に必要なのは何かと問うならば、キーボードとか、もう一本ギターとか、音楽の種類によっちゃあパーカッションとか。つまり、首藤くんの専門であるアルトサックスという楽器は、少ない楽器編成のバンドの場合優先順位としては後ろに回されがちな楽器であり。あえてサックスを一足飛びに投入する場合は、あらかじめ個性的なバンドサウンドを最初から狙ったケースが多く。チェッカーズしかり、バービーボーイズしかり。今回の桜井バンドでいうと、正直、全ての曲にアルトサックスが必要かというとそうでもなく…。そこを「えいやっ!」と全曲にサックスソロを設けると、サックスソロのインフレを起こすであろうことは火を見るより明らかであり…。

 人間的にはどうしても必要なんだけどなあ、首藤くん。音楽的にはなあ、サックスソロはいいとこ3曲かなあ。いっそ夏のあいだにギター覚えてくんないかなあ、首藤くん。

 ひとりで悩んでいても仕方ありません。助さん角さん由美かおるさんを呼んでひとまず宴会を近々開くことにいたしました。巨大な二つの問題を呑ミュニケーションによるブレストでぶっとばしてやろうと。吞み会が盛りあがることには、揺るぎのない自信があります。そんな自信は必要ないですか。そうですか。




 詳しい日程等は、真心ブラザーズのホームページにアップされております。不安要素ばかり並べたあとになんですが、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。大丈夫、きっと大丈夫!歌う桜井この秋爆発!まずはジャイアン並みの自信をこのハートに!!




 なんかあったらまたご報告いたします。