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京仏師 櫻井覺山のブログ

日々の作業風景や作品を公開していきます。
仏像の説明などを含めて、仏像の製作工程等も。
「ほとけさん」を身近なものに感じていただけたら嬉しいです^^

仏像の台座には蓮の花が多く用いられます。

如来さんや菩薩さん。

位の高い仏さんは必ずといっていいほど蓮の花に乗っておられます。



ただの飾りで蓮の花になっているのではなく、

ちゃんと意味があるんですよ。


悪い社会であっても悪に染まることなく、それは泥沼から美しい花を咲かせる

蓮の花のように清浄でありなさいという意味で

古来インドより蓮の花は清浄な花とされていて、その上に立たれる存在。

それだけ仏は清く美しい・・・。

諸説ありますがそのような意味をもって

台座だけでなく寺院装飾に使われてきました。


先日の阿弥陀如来像にもそのような蓮の花になれば。。。と思い、製作いたしました。




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(仮接着の状態)

一枚一枚、別々に制作して貼り付けてあります。


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今回は八方五段魚燐葺きという形式で40枚貼り付けました。

一枚の幅は約一センチ。

とても小さな蓮弁で指が疲れます^^;


この後、岩絵具を塗り重ね、截金という技法を施していきます。


覺山
当工房では現在、仏師を目指す若者を募集しております。

給料も極端に安いですし、修行も厳しいですが、
仏師になるんだという強い気概を持った方の御応募、お待ちしております。

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覺山拝


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浄土宗で御祀りされる形式の阿弥陀如来像です。


近年では宗派によって御衣の形式や姿勢などが

微妙に変化するように決められており、

浄土宗、浄土真宗ではしっかりとした形式にのっとって、

しっかりとした技法で制作されているかどうか。

をみる木佛点検といわれる点検があるほどです。


京都にはその形式が口伝として伝えられ、
其々の工房にて伝えられてるんです。


この像は、身丈、髪際五寸(像高16.5cm)、
一般的なお仏壇にお納めする大きさです。

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浄土宗では一般的に光背は宝相華唐草文様、

雲を表した雲文様、

飛天を表した飛天光背 

舟形をした光背が多く表されます。


今回は宝相華唐草文様という文様。

これは単に装飾的に仏像の後ろに飾られているのではなく、

ちゃんとした意味があります。


宝相華。


これは極楽浄土にのみ咲き乱れる空想の花。

阿弥陀様は西方極楽浄土にちゃんとおわしますよ。

阿弥陀様のいらっしゃる西の果てにある、極楽浄土。





それは、黄金をはじめとする7種類の宝石でできているとされています。


清らかな幸せに満ち、そこに生まれるとどんな苦しみもないところ。

阿弥陀様はそのような場所に導いてくださるんだ・・・。

と、この光背を見ただけで解るように表されているんです。



いろいろな光背があり、いろいろな意味があります。

仏像を拝されるとき・・・

少しそんなことを感じてごらんになるのも楽しいと思います。


覺山拝