【親より先に死ぬのは親不孝】
なんて言葉を1番最初に言い出したのは誰なんだ
と言った人がいます
誰が言ったと思いますか❓
母親
です
私ずっとこの言葉嫌いでした
死に方は色々あるけど、
必ずしも自分の本意で亡くなった訳でもない場合でも
親より早く死んだら
親不孝者
という考え方や言われ方
私の中で腑に落ちない言葉でした
子どもが幼くても、成人していたとしても…
子供を亡くす親の悲しみは計りきれないほど大きなもの
というけど…
親を亡くす子どもの悲しみだって計りきれないほど大きいんだけどなぁ…
と私は思うから…
親より死ぬ順番が先になっただけで親不幸と言われるのは何だかな…と
子どもだって親を失いたくない程大切に思っているのに…
それでも
「親に先立つは不孝」
という言葉は私(子ども)より親が先に逝く事が当然であり、親を看取ってこそ親孝行だという考え方はずっと好きではありませんでした
そして
自分が34歳でステージ4の癌が分かって
この言葉が更に私を責めている様で辛かった
まだ、
死んでないけど頭の中は
大切に育ててくれた大好きな親に私は
【親不孝】
な事して人生終わるのか
とても虚しい気持ちになりました
でも、
親には両親揃ってまだまだ元気に長生きしてもらいたい
親だって私(子ども)からしたら離れて暮らしていても生きてくれていたらそれでいい
親不孝者になろうとも
私は自分が死ぬことより
親が死ぬことの方が耐えられない人間だ
そんな事を私は日々ずっと前から考えていました
先日
母親と電話している時に私は母に言いました
と
母親が私に言ってくれました
この母親の言葉でどれだけ私の気持ちが軽くなったか…
誰の言葉でもなく
自分の親に言われた事で私がこれから先自分を責めながら生きていく必要がなくなったか…
きっと母親は、病気になってからの私を見ていて
私の話を聞いていて
私の本当の気持ちを分かってくれたのだと思う
私に生きて欲しいという気持ちは勿論あっても
私に
「生きて欲しい」
と伝える事は違うんだと
「生きて欲しい」って言葉
嬉しい反面辛くもあった
だって
「自分でどうにかできるもんじゃないじゃん」
うつ病は長い時間かけて自分でどうにか出来る様になったし、コントロール出来てきてるけど…
癌に関しては自分の力だけでどうにか出来るもんじゃないから
治療だって頑張るけど
絶対治せるってステージ4の私は言えないから
だから
辛かった
どんなに頑張っても親不孝にしかなれないと思いながら治療して生きていくのは、私にはしんどかったから
お母さんの言葉凄く嬉しかった
お母さんの言葉で
前よりもずっと
【生きやすくなったよ】