今から約10年前の話を持ち出して、不正審査が行われたと書き、最初から古谷蒼韻という書家を日展から退会しようと目論んなのです。

 皆さんは分からない思いますが、日本芸術院賞を毎日書道展に所属するE氏を当選させようと企ていのです。芸術院賞は芸術界に於ける最高の賞です。それ以上賞は無いのです。それは現・芸術院会員の諸先生50人いますから過半数の票を獲得しなければ、院賞はいただけないのです。

 古谷蒼韻の推薦した人が今村桂山で25票で後一票で26票のなりますから、過半数に達しれば確実に日本芸術院賞が確実でしたが、一票足りなかったので流れてしまいました。

 一方、毎日新聞書道から立候補していた石飛博光は、独立の絹谷幸二先生の推薦で立候補していましたが、票数は8票しかいただけませんでした。問題は、ここにあるのです。それを覆すにはどうしたら良いか?当時、日展の理事長に相談したのです。

 理事長(そうか、古谷蒼韻を日展から追放すれば、日本芸術院会員も信用を落とし、今村桂山も古谷から推薦されて立候補しても、票は出ないであろうと目論んだのです。

 ですから、最初から古谷蒼韻をターゲットしたのです。朝日新聞の記事の内容は、古谷蒼韻派の一人、栗原蘆水が書の審査主任であった時の10年前の話を持ち出して、記事を書いたのです。十年前に古谷と栗原のことも良く調べないで記事を書いたのです。

 このお二人は、当時、大喧嘩をしていたのです。私はその証拠を持っています。

喧嘩の真っ最中に、栗原が古谷に「審査はこれでよろしいですか?」などと聞くはずはないのです。

 男として第五科の審査主任としてのプライドもありますからね。例えば天皇陛下が日展に行啓されたときは、審査主任の先導で書をご案内することにもなっているのです。

(つづく)