toriyosefuyukirei 最近多く出回っているおとりよせに関する本。
本書は、その中でも美味しいものを取り寄せて楽しむというコンセプトは同じながら、掲載している商品が他の本とは違う気がしたので紹介したい。


紹介されているおとりよせアイテムは、生鮮食品・調味料・加工品・デザート・酒/茶・調理器具と分かれている。
そして、各アイテムを使って楽しめるレシピが掲載されているのだ。
要は、おいしいものを取り寄せてそのまま楽しめるタイプの商品というよりは、自分でそれらを使っておいしいものを作って楽しもうという提案に近いと感じた。
生鮮食品は、猪肉の塊や紋別産の鮮魚といった全く加工されていない食材が紹介されている。
そのままではどうしようもないので、鍋なり刺身なり焼くなり自分で調理して楽しむしかないのだ。
各商品の取り寄せ方法はもちろん、その商品の特徴やそれにまつわるエピソードがエッセイ風に添えられていて読み物としても十分楽しめるし、カタログとしてもオールカラーの写真入りで文句なしである。


都会に住み、デパートへ行けば各地の名産が手に入るのはわかっているものの、自宅に直接とりよせて美味しいモノを味わいたいと思ってしまう。
加工品を取り寄せることが多かったが、この本を参考に食材として取り寄せて料理して楽しむのもいいかなと思った。
食べ物でちょっと贅沢したい、自宅でグルメを楽しむのが好きな方には参考にして頂ける気がする1冊。


<法研 2005年>


著者: 冬木 れい


 普通のグルメおとりよせとは違うおとりよせを提案している、おとりよせ本。
タイトル: つくって楽しい、食べておいしい お取り寄せ