dd823510.jpg昔、俺がシュウトデビューして何戦目かの頃、格闘技で食うという夢のためにスポンサーを引き受けてくれると言う人がいて、その代わり空手の道場を土浦で作るからそこで空手の指導をして欲しいと言う人のもと、長野まで空手修行に数ヶ月間出たことがあるんだ。
そこの長野の空手道場の館長の息子が大介、工介、夕介ってのが三人いてこれは真ん中の工介。工介とは山にのぼったり、スパーしたりと俺のトレーニングにすごくガツガツついてくる子供だったから凄くかわいがってたんだ。
あれからすぐにその館長とは方向性の行き違いから喧嘩決裂してしまい、そこからは離れて、自分等だけの仲間が集まるジムを作ろうと言う事になり、自分と知人で総合格闘技トップスを作った。
そこに岩瀬や高校生頃の川尻その2年後に石田が入ってきたのだ。
結果的にその館長がジムを自分等で作るというキッカケを作ってくれた人だから、今では感謝してる。
話は戻るが、最近キックボクシンクの修行で長野から東京にきてるらしく、とあるジムで会った。
『おう、工介お前大きくなったな。お前、何年生になったの?』と俺が聞くと、
『もう22で社会人です。』だって。
そうか、もうあれからそんなに月日はたつのか。
俺も永いな。
あの頃小学4年生だった、
自分のヘソ辺りまでしか背のなかった少年は今キックボクシンクでプロ連勝中。
俺は工介にこう言って別れた。
『がんばれよ工介。』