前回最近特に多いお悩みについてお話しました。
今回はその第2弾です。
ここ「星のさと」のような小さな相談室であっても
いまの社会の影響を確実に感じさせるテーマです。
今年に入ってから
パワハラに苦しみ、心身の調子を崩して
来室される方が増えています。
「パワーハラスメント」についての議論は他に譲りますが
ここではパワハラの犠牲になっている方々の
苦しさの特徴をお伝えし
少しでも多くの方が理不尽な状態から
自らを守ることができるよう
考えていきたいと思います。
パワハラという理不尽な攻撃性の対象になっている方々の多くが
最初は、それと気づかないことが多いようです。
「自分が~するべきだった」
「自分が仕事ができないんだ」
と、まず自分を責めてしまうことがあります。
また
「この職場は、昔からそうだったらしい」
「先輩たちもやられてきたからな」
「(そばで見ている社員も)何も言わないし」
そうやって、我慢しようと努力する。
事態は変わらないどころか
日に日に圧力は強くなっていく・・・
気が付くと
「出社しようとすると頭痛がして」
「体が辛くて」
と、身体の症状として出てくる。
そうなった時には
精神的には相当に参っています。
こころのエネルギーは枯渇状態で
状況を解決するための思考は止まり、
自分へのいたわりを感じられず
自信を失くし自分を責め続けてしまう。
そんな状態にもなり得ます。
どうか、そうなる前に
誰かにSOSを出してほしいと思います。
あなたは悪くない
自分は弱いとか、自分が悪いからだとか
そんなふうに考えなくていいんです。
大切なあなたや、あなたの人生を守るために
助けを求めてほしいと思います。
パワーハラスメントの大きな罪は
理不尽な怒りを向けられることだけでなく
それを受けた人が
じわじわと自分自身を責め行き場を失くしていく
そんな状態にしてしまう構造にあると感じています。



