母ちゃんを おくって、
心のこりはたくさんあるんだけれど、
最後の最後にとても大きな心のこりが、、

棺の蓋を閉じる前、
『もう、一緒におさめるものはありませんか?』
と、言われ、
みんな、何かあるかな?と、
ふわっと考えたのだけれど、
皆んなが一瞬、ぽかんとした。
好きなもの、
大事にしてた物と、
頭を巡らせ
慌てて、
上海から買って帰って
母ちゃんがめちゃ喜んで大事にしてくれてた
(未年の時のぬいぐるみ)を飾り棚から持って来ていれてあげた。
お嫁さんも、慌ててカーディガンのようなものをかけてあげてた。
『他はもう良いですか?』
その時、誰かが、
『着物とか入れてあげないの?』
と、、、、
え!?!?!?
そうか、着物をいれてあげるのか、、、、
と、ふと、知り合いのブログで着物を何枚か棺に入れてあげたという話を思い出した。
あーー〜ー〜〜
全く気がつかなかった。
慌てて、お嫁さんと二階へ駆け上がり、
母ちゃんの着物を箪笥から出してみるものの
私が思う、母ちゃんのすごく好きだった
紫の着物が見当たらない。
こだわってしまった。
お嫁さんは、コレは?コレはどう?と、
2枚ほど出してくれたのに、その時の私は
コレじゃなくて、
あの紫の着物が、、、と、
で、見つからなくて
結局着物は入れてあげずに蓋を閉じてしまった。

なぜこだわってしまったんだろう、、、
その二枚の着物でも良かったのではないのか?
あんなに着物好きだった母ちゃんに
一枚も一緒に入れてあげれなかった。
生前は
母ちゃんの着物の処分がどうなる?とか、
考えたりしてたくせに、
この瞬間、一枚も、
母ちゃんに着せてあげれなかったのよね。

本当に、ほんとうに心のこり。
あとは、お嫁さんも姪っ子も
『要らない』とはっきり言う母ちゃんの着物を
親戚の、女の子の多いところに形見分けをしたいと思うばかり。
大事に思ってくれる人にあげたい。
昔は、誰にもあげないで、全部私に頂戴、、、
などと言っていた着物。
今では、自分が着れなくなって、
自分の着物さえ、どう扱おうかと思ってしまって、、、
息子に、母ちゃん(私)の着物のは
母ちゃん死んじゃった時
お棺の中に入れて頂戴ね、、、
と、
今回のけんを見て伝えたのでありました。

娘が居ないとか、
着れないとか、
お嫁さんも孫もお婆ちゃんの着物を着たくないとか
切ない世の中だなあ。
息子のお嫁さんになる人、
着物好きだったら嬉しいなぁ。

昔みたいに、
蔵がある土蔵があるとかで
着物は代々受け継がれて行けるものとかなら良いのにな。
男家族って、パパも息子も、着物どうするの?
と、処分を迫るようなことを軽く言う感覚が
とても切ない。

私は終活ノートをつくりはじめようかなあ。
終活ノートって、
毎年、新しく更新したりしながら
その時その時の遺言ではないけれど、
変わっていく事も書き足していくのが良いらしいよね。

母ちゃん、
ボケる前に色々聞いておけば良かったなぁ。
ボケてても正気な部分がある時、お漏らしとかしたら、何でこんな風になっちゃったんだろうって、切なそうだったよなぁ。
車ばかり乗って足腰腹筋などが弱ってたから特にひどかったのかもしれないよな。
母ちゃんは、
私に教えていったのかもしれないなぁ。

思い出す事、
思い出すたび、
心のこりがいっぱいだけど、
きっと、それらがみんな
【教え】、、、なんだろうなぁ。