秋は好きな季節です。
このところ朝晩を中心に気温がぐっと下がり、だいぶ過ごしやすくなってきたのに、夏の忘れ物のような陽射しがあり…このミックス感が好きなのです。
そして、大好きなこの季節になると思い出す忘れられない思い出があります。
私は「龍」を見たことがあります。
当時、高校生だった私はひとりで校庭を歩いていました。
季節は今ぐらいで、時間は放課後。
良く晴れた日で金木犀の香りが心地良かったのを覚えています。
うちの高校は校庭が広くて有名で、一角では木々が生い茂り、葉擦れの音が心地好いエリアがありました。
ちょうど、そのあたりを歩いていた時に視界の隅にキラキラと光るものがうつりました。
「カゲロウ??」
水場もないのにカゲロウ?
と不思議に思い、視線を移すと
「それ」
はいました。
70〜80センチくらいの大きさ(長さ)で、全身金色の龍が、金色の霞み(オーラ?エネルギー?)をまといながら、ゆっくりと私の斜め右前をうねりながら悠然と飛んでいました。
西日に照らされ光り輝きながら…。
え??
あまりの事に信じられず、更に目をこらして見ようとしたら、龍はスゥっと光りの中に消えてしまいました。
今でも、この季節になると思い出します。
金木犀の香りの中での忘れられない一瞬でした。
「姿を見せてくださってありがとうございます」
まだまだこの世界はおもしろいです。