本日9/16
これが自分のもう一つの誕生日
家庭裁判所にて改名の許可が下りた日です。
そう!!
2006 9.16
私は女名から今の「賢(まさる)」に改名しました。
いろんな本を読んで、
ネットカフェでも調べて資料を揃えて
母親にカムアウトして
カウンセリングに行きだして
診断書が出たので家裁に申し立てしました。
そこまでに、三年かかりました。
おかげで資料はたっぷり揃いましたが…。
時間がかかった理由は、最初に通った病院のDrと合わずに時間だけ浪費させてしまった事…。
(たくさん泣いた日・1〜慟哭〜)↑最初に通ったクリニックについてのブログです。
次に行った病院では半年足らずで診断書が出ました。
次に行った病院では半年足らずで診断書が出ました。
関羽雲長 御推薦!!↑2つ目のクリニックとの出会いのブログです。
今でもお世話になっています。
そんなこんなで、家庭裁判所に申し立てに行きました。
家庭裁判所には三回足を運びました。
一回目は申し立て書を貰いに行き、
二回目は提出。
この時に
「審判をするので次回はいつ来れますか?」
と聞かれ、三回目の日にちを決めました。
それが9/16でした。
そして、いよいよ当日…。
ためた資料を片手にドキドキでした。
ちなみに、持って行った資料は「証拠品」として
・友人達からの年賀状などの郵便物
・改名しようとしている男名での公共料金の領収書(公共料金は通称名でも発行してくれます)
・診断書
…あとは、念のために
・カウンセリングの為に作成した自分史のコピー
・母親の同意書
・性同一性障害について書かれた本の一部のコピー
を持って行きました。
名前を呼ばれ、いざ部屋へ!
小さな会議室みたいな部屋に女性の審判員さんが一人。
申し立て書を黙読してから
「何か男名を使用していたという証拠になるものと診断書はお持ちですか?」
「はい!」
「証拠品として裁判所に何点か提出していただきたいのですが、手元においておきたいものとかは抜いてください」
「大丈夫です」
「そうですか。では失礼します」
と、審判員さんが資料を選び出しました。
結局、その時に選ばれたものは三年分の資料に対して、
・各年毎の領収書
・年賀状などの日付、年数がわかる郵便物数点
・診断書
だけでした。
それらの証拠品を持って
「少しお待ちくださいね」
と部屋を出て行き、しばらくして戻って来ました。
「はい。こちらが許可書です」
「はい。こちらが許可書です」
と一枚の紙をくれました。
おぉぉ!!
OKか?!OKなのか!!
「あとは市役所で手続きをしてくださいね」
ここまでで、たった37分でした。
あんなに悩んでいた問題の一つがこんなにアッサリ…。
もっと根掘り葉掘り、いろんな事を聞かれるかと思っていたのに…質問らしい質問はほとんどありませんでした。
やっぱり、性同一性障害による改名が増えていて、あまり珍しい話では無くなって来ているのかな…とは思わずにはいられませんでした。
でも、本当にうれしくて一人で店に入り、お祝いのケーキを食べました。
無論、その日のうちにほとんどの改名手続きを済ませました!
携帯ショップで
「戸籍の性別はまだなんですか?」
と聞かれたぐらいで、手続きも全てスムーズでした。
それが14年前の話です。
今はもっとスムーズにできるのかなぁ…。
最初は照れ臭かった「憧れの男名」でしたが、今やすっかり馴染んでいます。
よく
「親からもらった名前を変える事に、ためらいや後ろめたさはないのか?」
と言われると聞きますが、確かになかった訳ではありません。
私なりの抱える思いもありました。
それについてはまたいつかの機会にお伝え出来ればと思います。
37分…忘れられない時間です。