だいぶ前の夏の思い出話です。

コロナなんて夢にも思わない頃の夏。

初体験でしたわーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい) 









「東京三大祭」に上げられると言われる「深川水かけ祭」に行った事がある。




当時、行きつけだった新宿二丁目のBAR「クィーンユリザベス料亭」の女将(ママ)の招待を受けて参加させてもらった。
女将が1人できりもりしていた小さなBARだったが常連同士が仲が良く、女将もいろいろなイベントを企画して皆で楽しんでいた店だった。


ちなみに誰でも入店OKのいわゆる「ミックスバー」という店だった。

今は残念ながら女将が引退してしまい、お店も変わってしまったので二丁目自体から足が遠のいてしまっている。
(女将はかねてからかの計画通り、マレーシアに移住してしまった)











さて、深川水かけ祭り。



江戸っ子の女将の地元という事もあり、大いに盛り上がりをみせた。 


こういう祭には、今まで縁がなかったので、始めのうちはまごまごとしていたが、わかって来たら、なんとこの祭のダイナミックな事か!! 



各町内の合計五十三の神輿が町の大通りを行進して、所々のポイントにトラック(荷台は水)や放水車が待機しており、通り際の神輿に水をガンガンかけるというもの。 



沿道にはバケツや水鉄砲を持った人達もいて、やっぱり神輿にガンガンかける…すると、当然テンションは上がり、お互いに水をかけあうからあっという間にパンツまでビショビショになる…すさまじい「お江戸パワー炸裂祭」である。 





最初はまごまご、モジモジとしていた二丁目チームもあっという間に溶け込んで、女装子さんも混じっていたせいか、他の見物客に写真を撮られてしまうほどの盛り上がりをみせた。 




水かけ祭は三年に1度

ダメになったデジカメ三台 

この日の笑顔PriceLessわーい(嬉しい顔) 




…そんなナレーションが聞こえて来そうな日焼けも心地好く感じる一日になった。 





さんざん祭を楽しんで、喉も渇いたし、女将の町内の神輿も見送ったし、さぁ、撤収!と大通りから路地に一本入ろうとした。 



すると、そこに車椅子に乗ったご高齢のおばあちゃんとその娘だろうか…と言っても孫がいてもおかしくない年配のおばちゃんが祭を見物していた。 
 

車椅子なので少し離れて見物しているようだった。 


おばあちゃんは、ニコニコして楽しそうに 


「わっしょい、わっしょい」 


と、言って手拍子をしていて、少し離れていながらも祭を楽しんでいた。 











おばあちゃんは通りすがりの我々の中に女装子さんを見つけて、いきさつは良くわからなかったのだが、女装子さん達と記念撮影をしていた。 



やっぱりニコニコして楽しそうだった。 



私もなんか楽しくなってニコニコしていると娘おばちゃんが 

「92なんですよ」 

と、おばあちゃんを見ながら教えてくれた。 

「え!!お元気ですね!!」 

ご高齢だとは思っていたが、90越えているとは思わなかった。 

しかも、真夏のお祭り見物とは…さすがだ! 




記念撮影が終わって、おばあちゃんも場所移動をしていった。 



移動しながらもおばあちゃんは、祭の笛の音に合わせて手拍子をしながら 



「わっしょい、わっしょい」 



と言ってニコニコして楽しそうだった。 





きっと、この祭を長年盛り上げて、楽しんできた人の一人なんだな…ほっとした顔 







水かけの中には、大人はもちろん、各年代の子供たちもたくさんいた。 




中には、お父さんに肩車されて 

「え?大丈夫なの??」 

と思ってしまうオムツもとれていないような小さな子も参加していた。 

小さな祭法被を来て、小さな手をブンブン振って水を被っていた。 
(すごくかわいかったわーい(嬉しい顔)ハート) 




神輿が通り過ぎて、水かけ終了直後は、足首まで浸水する位の水が流れる。 
その勢いはゲリラ豪雨の時のようだ。 



そんなすさまじい勢いの水かけの中にいても

泣いてる子供は一人もいなかった。 




みんな、祭を盛り上げて楽しんでいた。 




「これが祭なんだな…ほっとした顔」 


と、なんだかシミジミと納得してしまった。 





あの肩車されていた小さな子も、やがて歳をとり、92歳になる。 

でも、その日が来ても、きっと三年に一度のこの祭は開催されているんだろうな…。 





みんな笑顔で祭を盛り上げて…。 

凄いなぁ…これが「祭」なんだな……。 

  


まだまだ「お江戸」は元気です!






そんな事を思った夏の思い出。

コロナなんてに負けないで祭を継続して欲しいと願わずにはいられない。