2009年にフジテレビの深夜に放送されていたアニメだったらしい。

先日、総集編として放送されたのを何気なく録画しておいて観た。





こんな世界なんてなくなってしまえ




主人公・未来がそう思った瞬間、東京を未曾有の大地震が襲う。


ベイブリッジが崩壊

東京タワーは倒壊


そんな状況の中で主人公・未来と弟ユウキは自宅を目指す。







姉弟が被災するのは、お台場にある
「MIRAI館」。

実はここは、私と母親との最期の思い出の場所なのである。

春先に市の福祉のバス旅行で出かけた。
その後、母親は体調を悪くしていき、その年の秋に母親は逝ってしまったので、事実上、母親と出かけた最後となってしまったのだ。

MIRAI館に行った時は、何故だかとても幸せで、私が夜勤明けだったので、途中で疲れてしまい、とても広いエントランスのベンチに腰をかけて、天井から吊る下げられている大きな地球儀を母親と一緒にずっと眺めていた。

ただそれだけが今現在も色褪せる事もなく、幸せな思い出として残っている。





そのMIRAI館から物語は始まる。




あまりに呆気なく壊れて、失う日常。

当たり前が当たり前でなくなる。



その時やはり気づかされる。



日常の

当たり前の

尊さ。




クライマックスでは泣けて泣けて仕方なかった。


悲しいからではなく

感動してというよりは


日常に対しての


安堵


なのかもしれなかった。




ただ

人間は未熟だから

悲しい者達だから



必ず

少しの後悔を残す。





まさに今も未曾有の事態に見舞われている。


日常が日常でなくなり、

新しい生活を余儀なくされて、

それでいても


未来は見えていない。



けれど人間は

たくましく、あきらめないから

必ず明日はやってくる。


何よりも愛おしい

日常を抱きしめて。






「東京マグニチュード8.0」


前知識を全くなしでタイトルだけで観た作品でしたが、観て良かったと痛感した作品でした。

残念なのは総集編だったので、本放送で1話1話観たかったです。

まだご覧になっていない方は是非ご覧になって下さい。