「ネリー・エンジェル ヒプノセラピスト認定講座」にて私は忘れられない出会いをする事になりました。
この講座にて
「この人はガチの人だ。」
と、直感的に感じた人が3人いました。
3人共に私と同じく受講者です。
しかし、何が違います。
他の人とは圧倒的に違う何かを感じてしまうのでした。
3人共、とても親切に接してくれているのに、何故かその3人の前に行くと私は何故か「申し訳ないような後ろめたさ」を感じてしまうのです。
この場にいるのがいたたまれなくなる衝動が湧き上がってくるのです。
その中の1人が「Mariaさん」でした。
Mariaさんと同じグループになり、ディスカッションをする機会がありました。
「眉間にあるサードアイを解放して、グループのメンバー1人1人の過去世を見てみよう」という試みでした。
Mariaさんに意識を向けた時に私はいきなり引っ張られました。
この感覚は今のところ、この時にしか体験していません。
引っ張られるというか、まるで頭の先から引きずられるかの様な感覚。
目眩すら感じていました。
なんだ、この人ーーー??
私は思わず、椅子に座っていたにもかかわらず、その場に踏ん張っていました。
その時、見えたもの。
それは
広い草原。
とても広い広い草原。
私は風のようにその広い草原を空から見下ろしていると、その広い草原に1人たたずむ人影が。
それは女性。
鮮やかな若草色の法衣?マント?の様な衣装を纏い、手には杖の様な物を持っている巫女の様な女性。
あれは、誰だ?
あれは……
あれは、だめだ。
……だめなんだ!!
そこで、ハッとしました。
その草原からグループディスカッションに戻って来ました。
一瞬の眠りから醒めた様な感覚でした。
駄目?
あの女性は…駄目??
この人は誰??
草原での感覚が生々しく残っている頭でMariaさんを見ました。
その時、不意に頭に浮かんだ事がありました。
私は、この人を殺してる。
あぁ、そうだ。
きっとそうだ。
私は「王の魂」なのだ。
だから、「彼女達」を殺した。
そう命じた。
私の過去世は様々なようですが「王」あるいは「その土地の領主」の様な存在だった事が幾度もあったようです。
だから、以前のブログ(私の魂の話 〜始まりは時を経て突然に〜)に書いた小さな頃からの悪夢として、戦場やら策略的なもの、又は何かの処刑場など、生死に関わる血生臭い記憶が強烈に残り、悩まされていたのでした。
根拠??
証拠??
根拠は、証拠は、ありません。
全てはその時、その場で感じた直感です。
「王」であった私は命じたのです。
「彼女」を殺すようにと。
何故かーー?
「彼女」いや「彼女達」の様な存在が居ては困るからです。
「彼女達」の持つ不思議な能力、魅力で「人民の心」を掴まれたら、戦場で政略の中で命を削って生きている「私」の立場はどうなるのか??
「王」である私にとって、あってはならない存在。
それが「彼女達」でした。
同時に私は、その「彼女達の不思議な能力」に恐怖したのです。
裏を返せば、誰よりも「その能力」を信じていたのは「私」だったのです。
だから、多少強引であっても私が「王」である以上「彼女達」を抹殺しなければならなかったのです。
おそらく、Mariaさんと後の2人は確実にその時の犠牲者だったに違いありません。
しかも、それは一度ではなく、私の永い過去世の中で何度か繰り返されたようです。
全て漠然とした私の直感でした。
でも、確かに私の直感が伝えた事でした。
私は「王」である。
だから殺さなけばならなかった。
その日の休憩時間にみんなで雑談をしていた時にMariaさんが笑いながら発した言葉に私は飛び上がりそうになりました。
「断首一回、火あぶり二回の記憶は伊達じゃないよ」
あ、やっぱり。
「その中の一回は確実に関係者です。」
などとフランクに返せる余裕など私にあるはずも無く、みんなと一緒に笑うしかありませんでした。
この日、私を包んでいた何かが1つ無くなりました。
スピリチュアルな物に実際に自分が触れてみて得られた幸福感。
長年の悪夢の正体がわかった気になれた事。
そのきっかけは我が師・ネリーさんの笑顔とたくさんの笑顔。
そう、許すのだ。
「彼女達」は許すのだ。
笑顔で許し、同時に癒すから、人々は「彼女達」の元に集まる。
そうなんだ。
そして、Mariaさんとの出会い。
Mariaさん本人は自覚がないかも知れないのですが、あのディスカッションにMariaさんがいなかったらあの「気づき」は生まれなかったでしょう。
その日、いろんな事を体験しながらも私はめでたく我が師・ネリーエンジェルから「ヒプノセラピスト」の認定をいただきました。
ですが、この時の私はまだ気がついていなかったのです。
この日の「Maria」と呼ばれる「彼女」との出逢いが私の本当の意味での「気づき」を与えてくれる存在だったと言う事を。
Mariaさんから意外なお誘いをいただくのは、この日よりもう少し後のお話になります。
そして、それが周囲と何より私自身がビックリするようなキッカケとなるのです。
それは、また別の機会に綴りたいと思います。
「私の魂の話4」に続きます。