しかしながら、今日は今までの参拝で1番かもと思えるほどの混雑だった
しかも、作法も何もあったものではない。
いつぞや、関帝廟に何もわからず来る日本人観光客に華僑の人達は良い印象を持っていないと聞いた事があるが、うなづけた。
参拝証を持っていなくても、我が物顔で廟内に入ってくる、1人分のお清めの線香で家族全員で入ろうとする、おみくじも勝手に自己流でやる、敷居をいい歳した大人が平然と踏む、子供が騒ぐ…。
愕然として、次の瞬間、猛然と腹が立ってきた。
何という無礼!!
お前らに関帝をお詣りする資格などない!!
消え失せろ!!!
喉まで出かかる言葉をグッと我慢していると
「良いのだ。正月なんだろう」
と、言われた気がした。
ハッとしていると、何故か私の周りから人が消えた。
こんなに混雑したいるのに、不思議な事に私の参拝中は周りから人が消えたのだ。
おかげで心置きなくお詣りが出来た。
お詣りがすむと、あんなに腹立しくなっていた気持ちが不思議な事にスッキリ晴れやかな気持ちになった。
あぁ、つまらないイザコザを起こさなくて良かった…。
と、心底思った。
ありがとうございました、関帝。
すみませんでした。
もう一度、一礼をして廟を後にして、金紙を燃やして、今年は関帝のお守りを買った。
いつもは買わないのに、今年はなんだか無性に欲しくなった。
大切にしよう。
と、思いながら
「今年も私も私の周りも、皆んなが楽しく幸せな笑顔でいられるように一生懸命頑張ります。どうか見ていてください」
と、関帝に祈り、関帝廟を後にした。
良い初詣になった。
いつもありがとうございます。
今年もよろしくお願いします!関さん!