なんちゃって病人生活を満喫している連休。
昨夜も自分を開放するように寝ていて見た夢。
夢の中では常に海が近くにあり、私の知っている限りでは江ノ島に近いイメージの場所。
お腹が空いたのでご飯を食べようとすると、急に眠気に襲われて倒れそうになり、ふと気がつくと手荷物を見知らぬ子供二人が物色していた。
「なにをしている!!」
と、一喝して追いかけて行こうとすると、これまた見知らぬ老人に
「お前がこんな所に来ているからだ」
と言われた。
「??」
何の事やらわからなくてキョトンとしていると、さっき食事をとろうとして倒れそうになった食堂の女性が手招きしていた。
そして言われた。
「ねぇ、ここから見えるでしょう?あなたにとって大切な物で懐かしいはずよ」
言われて見るとなにやら建物が見えた。
なんだろう…??
言われてみてもよくわからない。
あれは何だろう?
大切な物?
懐かしいはず?
確かめてみよう!
あそこに行こう!
しかし、そこに行くには急な長い階段を降りて戻らなければならないと言われた。
戻る??
登って来た覚えはないぞ。
だが、そういうのなら仕方ない、降りよう。
と、思って行った階段に驚いた!
想像を絶する急斜面なのだ!!そして長い!!
次の段がギリギリ見えるくらいなのだ。
しかも、幅も広くなくて下が丸見え状態で、高い所があまり得意ではない身としては、どのくらいの長さなのかを見定める勇気はなかった。
それでも、なぜか「行かなくては!」という強い思いがあった。
一歩、一歩、あまり下を見ないようにして降りて行く。
信じられないことに、途中、何人かの老人に追い越されてしまった。
凄いなぁ…と思いながら、マイペースにやっとの思いで降りたった。
ホッとして見渡してみると、そこは海に面したお遍路街道のような宿場町だった。
まるで角をひとつ曲がれば「千と千尋の神隠し」の温泉がありそうだった。
海には海亀をはじめとするいろんな生き物が見えた。
さて、どちらに行こうか?とキョロキョロしていると不意に背後から声がした。
「やっぱり来た」
え?
振り返ると同時に目が覚めた。
………目が覚めてしばらくボーッとして、頭の中を整理する必要があった。
ここはどこだ?
今はどういう状況だ?
次に何をすればいい?
そして……
私は誰だ??
それらの疑問はすぐに1つ1つスマホのアップデートのように頭の中に浮かんで来た。
あぁ、今日は休みだっけ。
[織田賢]は起き上がった。
そして何事もなくいつもの日曜日が始まった。
何だっただろう?
「夢」で片付けるにはあまりに印象的な体験だった。
そしてフッと頭の中に浮かんで来た。
昨夜、もしかして死ぬ所だったんじゃないか??
もし、あの階段を降りて来なかったら??
単なる妄想と笑われるかもしれないが、自分自身には根拠はないが実感が湧いてきた。
あれは境目だったんだ!
そう!
あれは境目!
実感として足腰に残っている筋肉痛がそれを物語っている気がする。
何でそんな所にいったんだろう?
そう思うと、半年位前から変わったホルモン剤の影響か身体もだるく、オマケに何かのストレスで最近、度々過呼吸気味になりそうな時があったのを思い出した。
胃腸もめっきり弱くなった。
私は胃ガンで死んだ過去世があるようなので少し弱気になっていた。
そして、これも何の気なしに
「自分は早死にするのかな?そろそろなのかな?」
なんて思ったことがあった。
ごく最近の話だ。
でも、どうやらまだその時期ではないらしい。
不思議な体験をしました。