悶々とした日々を送っていた私は義妹・愛ちゃんの誘いを受けて、「癒しのパステルアート」を体験することになった。

小さい頃、絵を描くのが大好きだった事を思い出して軽い気分転換のつもりだった。



目指すは

「花の癒し空間 フラワーエッセンス リサ・スタイル」



小田急線・厚木駅から徒歩5分程の所に目指す自宅サロンはあった。


私たちを歓迎するかの様にオープンにされていたドアから風が吹き抜けていた。

会ったことのない人の家にお邪魔する事に私は緊張していた。

愛ちゃんが一緒で本当に良かった。




「いらっしゃい~!」


インターホンを押すとリサ・スタイルの主・石川莉沙さんが笑顔で歓迎してくれた。


「どうぞ、どうぞ」


おずおずと上がって行くともうすでに二人の受講者が訪れていた。

二人共、リサ・スタイルには何度か訪れていたらしい。


「はじめまして、こんにちは」


挨拶を交わし、改めて周りを見た。


通されたのはリビングだった。

綺麗に整頓され、壁にはパステルアートが飾ってあった。

あちこちには花も飾られていて心地よい香りもしていた。


ここでも、大きく開け放たれた窓からは気持ちの良い風が吹き抜けていた。




なんて居心地の良い空間なんだろう…。




それが第一印象だった。


はじめましての場所であるはずなのに私はすっかりその場所に馴染みつつあった。


趣味の良いダイニングテーブルの上にはパステルアートの準備がしてあった。

色とりどりに並ぶパステル。

何故だか私の心はときめいた。





軽い自己紹介の後、いよいよパステルアートスタートである。


リサ・スタイルで体験出来るパステルアートは指で描くという特徴があった。

パステルを削り、粉にしてそれを指で着色していくのだ。



初心者向けの作品としてお手本を元に「希望の丘」というのを描いた。

丘に浮かぶ雲は自由に描いていいというので、私は虹の橋を渡った愛猫と愛犬にした。


空を描き、丘を描き、雲を描く。


その度に私の気分が高揚していくのがわかった。



楽しい!!!



心の真ん中で喜んでいるのがわかる!


なんだろう…。

心がポカポカする。


身体が熱くなるのではない。

汗ばむわけでもない。

身体の中心の奥底の一点がポカポカするのだ。



不思議な感じだった。



「すごく楽しいです。」



思わず口に出していた。


「なんだか心がポカポカします。」




「インナーチャイルドが喜んでいるのね。」


莉沙さんがニコニコしながら言った。



インナーチャイルド?!


…「内なる子供」



馴染みのあるようなないような言葉であったが、その時の私には何故だかしっくりきた。



そうか…。

子供の頃、絵を描くのが大好きだった。

忘れていた…。

絵を描くのはこんなに楽しかったんだ。

私は自分のインナーチャイルドに身をまかせる事にした。


私は夢中になって描いた。

お手本を元に「希望の丘」と「イルカ」を描いた。


時々、莉沙さんがアドバイスをしてくれた。

それがまた何だか嬉しかった。



莉沙さんは初対面だとは思えない気さくな女性だった。

描きながらもいろんなおしゃべりをして、終始笑いながらみんなでパステルアートを楽しんだ。


あぁ、なんだろう。

心の中のギザギザがとれて行くようだ…。


私はすっかり自分の心に正直に素直になっていた。



2枚の絵が描き終わると莉沙さんが


「一息つきましょうね。」


と、お茶とおやつを出してくれた。


フラワーエッセンス入りのハーブティーと大きな大判焼きだった。


フラワーエッセンスは愛ちゃんの提案もあって「変化を怖れない」にしてもらった。




フラワーエッセンス??

と半信半疑で口をつけてみると、これまた不思議で身体中がポカポカしてきた。

血行がよくなるというよりは、何か「気」や「エネルギー」のような物が活発になった!という感じだった。


大判焼きを頬張る頃には、私はすっかり「リサ・スタイル」に馴染んでしまっていた。


莉沙さんのお人柄の部分も大きいのだろう。


その日、その場で初対面であるはずの人達に私は自分が性同一性障害であることもカミングアウトしていたほどだ。



莉沙さんはその時もニコニコして

「あ、そうなんだ」

と、しっかり話を聞いてくれながら、普通に受け止めてくれた。




そうなのだ!




これは後からだんだんとさとって行くことなのだか、スピリチュアル…癒しに関わる人達は「許す」のだ。

「許す」が故に、大体の事は全て笑顔で受け入れるのだ。


許されるがこそ、受け入れてもらえるからこそ人は癒されるのだ。




だが、この時の私はまだそこまでの考えは及ばずであったが、自分の心が満たされていくのだけは感じていた。



リサ・スタイルから帰る時には私の心からイライラも焦燥感もなくなり、たくさん楽しく遊んで帰る子供の様に充実感でいっぱいに満たされていた。


まさしく「インナーチャイルドが癒されていた」のだ。


子供の頃の素直な心を思い出していた。


軽い気分転換など通り越していた。





それは新たな発見だった。





私は早速、

「最初は100円ショップで良いのよ」

という莉沙さんのアドバイスを貰いながら道具を揃え、自宅でもパステルアートを楽しんだ。




理屈はなかった。


とにかく楽しかった。




と、同時に、今にして思えば少しずつ心に余裕が生まれ始めていた。




私とスピリチュアルとの出会いは間違いなく自分を成長させてくれた。



それまでは自分の中では、スピリチュアルも宗教も似たような物で胡散臭ささえ感じていたところもある。


しかし、それは綺麗に拭い去られようとしていた。




この「リサ・スタイル」での出会いがなければ、私は未だにイライラと焦燥感にかられたちっぽけな孤独な人間だっただろう。




莉沙さんは良く「出会い」を「出愛い」と表現する。

ちょっとくすぐったい気もするが、これは間違いなく真実である事も否定出来ない。





莉沙さん、ありがとうございます!


「出愛い」に感謝しています。



https://www.facebook.com/lisastyle.4444/

↑フェイスブック「リサ・スタイル」のページです。


★リサ・スタイルのここがお薦め!★

1・莉沙さんの飾らないお人柄
2・出愛った人とはすぐ打ち解けて楽しく過ごせる
3・なので一人参加も無問題
4・ネコがお出迎えしてくれる

*最近では莉沙さんは厚木のカルチャースクールでも出愛いの場を拡げています。