こんにちは!
もう少し性同一性障害エピソードにお付き合い下さい。
「性同一性障害」という言葉を世の中に広めたのは「金八先生」の功績は大きいと思います。
第6シリーズに上戸彩さん演じる「鶴本直」という性別に違和感を感じる「性同一性障害(FTM♀→♂私と同じパターン)」の生徒が登場します。
当時、私は金八先生というドラマがあまり好きではありませんでした。
自分自身の中学の先生というのが最悪だった為「こんな先生いるわけがない!」と全否定していたからです。
しかし、母親が大好きだった為、観る機会は多かったのでした。
でも、やっぱり否定的に観ていた為か、あまり感情移入は出来ずにいました。
だが、今回は違いました。
「鶴本直」がいます!
これに金八先生がどう反応するか?
私はいつしか金八先生を心待ちにするようになっていました。
ドラマは「FTMあるある」のエピソード満載で進んでいました。
そして、ある時「鶴本直」は対立する男子生徒と取っ組み合いの喧嘩をします。
鼻血が飛び出る大乱闘の中、男子生徒が言います。
「女のくせに!!」
その言葉に鶴本直は絶叫します。
「女なんかじゃない!!!」
「じゃあ、お前は何だ?化け物か?」
「私は男だ!!!!」
静まりかえる教室、「はぁ??」とどうしたら良いかわからないような空気の中、
「……ハハハ」
「ア、アハハハ」
と、ひきつったような笑い声があちこちで聞こえだします。
まるで、今聞いた言葉を聞かなかった事にするかのように…。
そんな中、今まで沈黙していた金八先生が笑っていた生徒逹に真っ赤な顔をして振り返り一喝します!
「笑うなっ!!!!」
……「笑うな」…。
そう、笑うな…そう、笑わないで…。
不覚にも涙がこぼれそうになりました。
一瞬にしていろんな記憶が頭をよぎります。
「あら!ごめんなさいねぇ、男の子だと思っちゃって…ウフフフ」
「男の子に生まれれば良かった?…あなたくらいの年齢だとそんな風に思うことはあるのよ、そのうちそんな事思わなくなるから…アハハハ」
「女の子と遊び辛い?!アハハハ、なに言ってんだよ!お前だって女じゃねぇか?」
……笑わないでよ、笑いたいのはこっちなんだからなんだから。
おかしいのはわかっているんだから。
でも…。
でも………。
消えないんだよ、この気持ち。
どんどん強くなるんだよ、この気持ち。
だから…笑わないでよ…。
「私は男だ!!!!」
「笑うなっ!!!!」
この台詞、本当に後には何もいらない位、胸に突き刺さりました。
まだこの時、母親にはカミングアウトをしていなかったので涙をこらえるのに必死でした。
よくぞ言ってくれました。
金八先生、ありがとう!
あんなに否定していたドラマに救われる気持ちになるとは思いもしませんでした。
後日、母親にカミングアウトをするときにこのドラマのおかげで説明が楽でした。
おかんは笑いませんでした。
これも後日談ですが、この金八先生シリーズが放送されているときに
「鶴本直を見ているとあんたを思い出すんだよね~。似てるよね?」
と、まだ治療もカミングアウトもしていない時に職場の同僚に言われました。
「そお?」
と、その時はぐらかしてしまいましたが、「あんなに暗いかぁ…」と思いつつも少し照れくさかったのを覚えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もう少し性同一性障害エピソードにお付き合い下さい。
「性同一性障害」という言葉を世の中に広めたのは「金八先生」の功績は大きいと思います。
第6シリーズに上戸彩さん演じる「鶴本直」という性別に違和感を感じる「性同一性障害(FTM♀→♂私と同じパターン)」の生徒が登場します。
当時、私は金八先生というドラマがあまり好きではありませんでした。
自分自身の中学の先生というのが最悪だった為「こんな先生いるわけがない!」と全否定していたからです。
しかし、母親が大好きだった為、観る機会は多かったのでした。
でも、やっぱり否定的に観ていた為か、あまり感情移入は出来ずにいました。
だが、今回は違いました。
「鶴本直」がいます!
これに金八先生がどう反応するか?
私はいつしか金八先生を心待ちにするようになっていました。
ドラマは「FTMあるある」のエピソード満載で進んでいました。
そして、ある時「鶴本直」は対立する男子生徒と取っ組み合いの喧嘩をします。
鼻血が飛び出る大乱闘の中、男子生徒が言います。
「女のくせに!!」
その言葉に鶴本直は絶叫します。
「女なんかじゃない!!!」
「じゃあ、お前は何だ?化け物か?」
「私は男だ!!!!」
静まりかえる教室、「はぁ??」とどうしたら良いかわからないような空気の中、
「……ハハハ」
「ア、アハハハ」
と、ひきつったような笑い声があちこちで聞こえだします。
まるで、今聞いた言葉を聞かなかった事にするかのように…。
そんな中、今まで沈黙していた金八先生が笑っていた生徒逹に真っ赤な顔をして振り返り一喝します!
「笑うなっ!!!!」
……「笑うな」…。
そう、笑うな…そう、笑わないで…。
不覚にも涙がこぼれそうになりました。
一瞬にしていろんな記憶が頭をよぎります。
「あら!ごめんなさいねぇ、男の子だと思っちゃって…ウフフフ」
「男の子に生まれれば良かった?…あなたくらいの年齢だとそんな風に思うことはあるのよ、そのうちそんな事思わなくなるから…アハハハ」
「女の子と遊び辛い?!アハハハ、なに言ってんだよ!お前だって女じゃねぇか?」
……笑わないでよ、笑いたいのはこっちなんだからなんだから。
おかしいのはわかっているんだから。
でも…。
でも………。
消えないんだよ、この気持ち。
どんどん強くなるんだよ、この気持ち。
だから…笑わないでよ…。
「私は男だ!!!!」
「笑うなっ!!!!」
この台詞、本当に後には何もいらない位、胸に突き刺さりました。
まだこの時、母親にはカミングアウトをしていなかったので涙をこらえるのに必死でした。
よくぞ言ってくれました。
金八先生、ありがとう!
あんなに否定していたドラマに救われる気持ちになるとは思いもしませんでした。
後日、母親にカミングアウトをするときにこのドラマのおかげで説明が楽でした。
おかんは笑いませんでした。
これも後日談ですが、この金八先生シリーズが放送されているときに
「鶴本直を見ているとあんたを思い出すんだよね~。似てるよね?」
と、まだ治療もカミングアウトもしていない時に職場の同僚に言われました。
「そお?」
と、その時はぐらかしてしまいましたが、「あんなに暗いかぁ…」と思いつつも少し照れくさかったのを覚えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。