今年の1月末に、私の物件で1室、
退去が出ました。
その前後に管理会社さんと電話で
綿密なコンタクトを取り
極めて迅速に原状回復し
「すぐに埋まりますよ」
と言われて早３ヶ月。
ついにGWも過ぎてしまいました。
綿密な打ち合わせの中では
近隣の競合物件の設備
家賃相場の確認はもちろんのこと
広告費やフリーレントなど
オーナーができる施策の
最大限を出し切って
あとは管理会社の客付け力に
委ねるのみ、
の状態にしておきました。
ところがいくら待っても
「がんばっています！」の
返事しかもらえず
いよいよ直接お願いに行くしかない
と思い、車を走らせ１時間半、
手土産を持って訪問してきました。
そして担当の方と
お昼にお寿司を食べたのですが、
そこで、これまでの原因と対策を
きっちり議論しようと思いました。
しかし話しているうちに
「まあ、いいか」
と思えてきました。
その担当者さんが実に誠実に
私の物件のことを考えてくれている
ことがわかったので
いろいろ口出しするよりも
信頼して任せる方が一番だな
と思えてきたからです。
さらに他の店舗にも挨拶に行きたいと
言うと、
その店舗には女性が多いと聞き、
そのまま地域一番人気の洋菓子店に
連れて行ってもらって
そこで社員さん全員分の
お菓子を買いました。
最後に本店を訪問し、
なぜ私の物件に申し込みが入らないのか
一人ひとりに聞いてまわりました。
しかしどなたも
「一生懸命ご案内しています」
と答えるだけで、
これといった改善のヒントは
浮かびません。
そして最後に会ったスタッフさんが、
「じゃあ、これから来られるお客様を
桜木さんの物件にご案内しますね。」
と言ってくれたので、もちろん
店にいた他のスタッフさんも私も、
「がんばって！！」と言って
見送りました。
そして私は帰路につき、
「結局、さしたる不調の原因は
わからなかったなぁ。。。」
と、今日一日に費やした時間と
多くの人と交わした会話の内容
について、考えていました。
でも、管理会社の人に挨拶できて
また顔と名前を覚えてくれたから
きっと次につながるはず、
と思うことにしました。
そして間もなく家に着こうという時
私の携帯が鳴りました。
「桜木さん、お部屋、決まりました！」
別れ際に案内に行ってくれた人が
バッチリ申し込みまで
結びつけてくれたようです。
なんだか出来すぎた話で
ちょっと力が抜ける気がしましたが
やはりまだまだ
案内をする人の気持ちひとつで
入居を左右するケースが多いです。
管理会社の立場としては
たくさんのオーナーを抱え
その全てに
「がんばって満室にします」
と言わなければなりません。
誠意ある管理会社ほど
その言葉の回数は多くなります。
あとは、多くのオーナーさんが
同じように求める中
いかにして自分の物件に
印象強く、愛着を持ってもらえるか
が勝負です。
今回はたまたま
一回きりの訪問で決着がつく
ラッキーを射止めましたが
これからもこういった
地道な活動を続ける必要が
ありますね。
手土産に人気のお菓子を渡せば
よいわけでも
頻繁に顔を出せば良いわけでも
ありません。
誰かに教えてもらうノウハウよりも
どうすれば管理会社を味方に
つけられるか
その本質にフォーカスして
ケースバイケースで
思い切って行動するだけです。
まずはやるべきことをやりきって
あとは人の心の琴線に触れる
コミュニケーション力が大事ですね。
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