裁量労働制と不動産投資 | 自己資金0円からの不動産投資

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桜木大洋 公式ブログ






今、国会で「裁量労働制」という言葉
が話題になっています。


私はもうサラリーマンでないので
あまり関心がない、と言ってしまえば
それまでですが、


かつてサラリーマンだった頃
しかも若いとき、
今からもう20年以上前に


勤務先の会社で「裁量労働制」が
採用されていたなぁ、ということを
思い出しました。


裁量労働制の「裁量」って何かな、
というと、
「労働時間を自分の裁量で決められる」
ということですね。


つまり、出社時間も退社時間も自由に
なるけれど、


その代わり給料は
あらかじめ決めた額から増えないよ
ということになります。


少しだけの残業手当分は最初から加算
されていて、あとはそれ以上働こうが
休んでいようがお構いなし。


はじめに聞いた時、
これはいいなぁ、と思ったものですが


実際は予定通り仕事が終わらず
遅くまで残業しなければならなかったり、


土日も出勤しなければならない状況だと
損した気分になります。


私が勤めていた会社では
役職者はもともと残業手当がないし
給料も高かったので、


これを役職者になる一歩手前のクラス
の人にも適用しよう、ということになり
どんどん適用年齢が下がって


入社2年目からもう
裁量労働制を選択してね、
という風潮になりました。


考え方によっては
自分の働く時間を自分で決められる
のだから良い、と思えるけれど


仕事の「内容」は自分で決められない
のがネックです。


期首に約束した目標を達成すれば
何も文句を言われない
なんていうのは詭弁です。


組織の一員である限り
周囲の人や上司の指示で
自分の意思とは関係なく
仕事が降ってくることがあります。


私は会社員生活27年でしたが
特にその後半で大変だったのが
偉い人からの質問に答えること。


そのきっかけは
お客様からの社長あて質問状だったり
新聞のネタだったりさまざまですが


回答するからには一回で完璧に
しないといけないので、


用意周到に、いろんなことを調べて
疑問が残らないように書面を作ります。
しかも簡潔に。


それが嫌、というわけではありませんし
そういうことに手抜きせず
一生懸命こなしてきたからこそ


今の仕事に活かされているのかもしれない
と思うこともあります。


しかし、残業や休日出勤の理由のほとんどが
企画書や報告書づくり
だったような気がしているので、


それは国会でも埋もれてしまう現場の実情
だなぁと思うわけです。


企画書や報告書の類が無ければ
もっと時間を有効に過ごせるのに
とも思いますが、


会社にとっては、それがなければ
組織で進めるべき仕事が進まず


その人の仕事ぶりを評価することも
難しくなってしまいますね。


つまるところ
事務系の(と限定しますが)会社員が
うまく時間を使いこなすには


企画書や報告書をいかに短時間で
質の高いものに仕上げられるか
が重要な部分を占めます。


そしてそれが上手にできる人が
出世したり、権限を与えられて
より働きやすくなっていく
のだと思います。


でも本来の「裁量労働」とは
時間だけでなく「仕事」の内容まで


自分で決められること
ではないでしょうか。


そうなると、個人事業主、
不動産投資家、オーナーなどは、
まさに完全なる「裁量労働」ですね。


時間も、仕事の内容も、
すべて自分で決めています。


そうなってみると今度は
できるだけ少ない時間で働こう
というよりも


納得いくまで仕事をするという
意識の方が高くなります。


仕事と好きなことが一緒なので
どこまでが仕事なのかは特に意識しない


自分が何時間働いているか、なども
特に気にしないようになります。


制度よりも、仕事の本質を見直す方が
本当の働き方改革になりますね。







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