タイトル 人とつき合う法

著者 河盛好蔵

出版社 新潮社

出版年 令和2年4月 ※

※昭和33年4月新潮社より単行本として出版され 昭和42年10月文庫化。平成14年人間と歴史社よりふたたび単行本出版。底本は新潮社文庫60刷。今回は編集部により注を各編末に施す。

 

内容・所感 著者はフランス留学を経験し主にモラリスト文学を研究した。本は週刊朝日に8か月にわたって連載したものをまとめたもの。週刊誌では高校生読本という副題がついてた。が 著者としてはそこに特化するとかえって読まれないのは経験上知っているので 一般向けであるとしている。

「人」のある面を取り上げている。例えば「イヤなやつ」「割り勘について」「酒の飲み方」などなど。父親 母親という回も。

書かれたのはかなり昔だが 内容自体には古さは全く感じない。私は知らなかったのだが当時はかなりベストセラーになったよう。答えがあるようなことでは無いから いつの時代も「人のつきあい方」に悩んでいる人は多いのだと思う。いわゆるハウツー本ではなく 自分の経験も踏まえ 過去の偉人の文献や小説を紹介しながら こういう面・・・ いやこっちからの面では・・・と書かれている。

結果的には人との付き合い方も「自己の中にある」んだなと思った。