伊坂幸太郎原作の映画「重力ピエロ」を観た。

伊坂幸太郎の映画は好きだし、関係ないけどアイネクライネナハトムジークの主演が春馬君だったのも手伝って期待が高まった。予想以上にとても良い作品だった✨




連続放火事件とその現場近くに残されるグラフティアートの謎を追う兄弟、泉水と春(加瀬亮、岡田将生)を軸に物語が進行する。


春は女子にモテモテ美男子だけど、女子には素っ気なく性的なものにも一切興味がない。あ〜、なんか過去にあったのかなあ?と想像させられたのですが…。


謎を解き明かすにつれ、主役一家の悲しく悲惨な過去とそれが春の人生に暗く重い影を落としている事がわかって、いたたまれない気持ちでいっぱいになる😢泉水と春それぞれの苦悩が見てて本当にシンドイ。彼らの心中を想像すると身を引き裂かれそうにツライ。


渡辺篤郎がとんでもないクズで、生まれついての悪人ていうのもやっぱりいるんじゃないか?と思わされる。春は、ガンジーが好きで非暴力主義も理想としているみたいだけど、こんなナチュラルボーンクズは話が通じないのだから暴力で制するしかないよね、って思ってしまう💧




加瀬亮、岡田将生の子どもの頃を演じた子役が2人にかなり似ててビックリ‼️いい‼️



とはいえ、辛い事ばかりの話ではない。原作伊坂幸太郎なので根底には温かさが流れている。胸がじんわりしたり、クスッと笑える場面も多く、安定の伏線回収も気持ちいい🌸


主人公の今後を考えさせられて余韻の残るラストも良かった。一応ハッピーエンドかな?


「春が2階から落ちてきた」

このセリフもかなり効いていて好き。伊坂幸太郎はセンスいいなあ🌸



春役を春馬君が演じても面白かったかも。でも、わたしは岡田将生の信じられない程整った顔が大好きだし、温かみとユーモアと悲劇の入り混じるこの作品がとっても気に入ったのです😙



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