「破壊」ではなく「破戒」。
言わずと知れた島崎藤村。
過去には市川崑監督も映画化している。
「福田村事件」に通じるところがある映画だ。
Amazonプライム・ビデオで観れました。
部落差別。
主人公の瀬川丑松は「絶対にその出自を明かしてはならない」と、
父からの教えを胸に刻み村を出る。
父の言葉はあたかも戒律のようだ。
部落出身でも反骨精神から大金持ちになる人もいる。
そのお金を狙ってその娘を嫁にして利用しようとする政治家もいる。
それでもその事は隠したい。
その出自を明らかにして、本を書く思想家もいる。
でも殺された。
主人公は教師になったが、出自を隠して生きる矛盾に耐えきれず、
告白して肩の十字架を下ろす。「告戒」だ。
差別について語る事は難しい。
意味もなく差別する、やはり人間の怖いところだ。
差別というと、
私はユダヤ人の歴史に、つい気持ちは向いてしまうがのだが、
日本にも根強い差別の歴史が確かにあるのだ。
朝ドラ「虎に翼」
「全ての国民は法の下では平等、差別されてはならない」
この言葉は重い、だがどこか軽い気もする。
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こんな本を読んでいる。
「頭のうちどころが悪かった熊の話」
動物が主人公の7つのシュールなお話。いわば寓話です。
その中の一つ。
「池の中の王様」
とんぼのヤゴとオタマジャクシのお話。
普通はヤゴはオタマジャクシを捕食するけど、
お友達になったから、食べない。
オタマジャクシを食べてしまった夢をみて後悔するヤゴ。
やがてヤゴはトンボに、オタマジャクシはカエルに。
形が変わってもきっと君を見つける。
なのにカエルったら
「食べてしまいたいくらい君が好きだな😻」
「君にだったら食われてもいいや」トンボ。
カエルは大きくジャンプした。
そんな怖くてシュールなお話です。
今日も通常運転です。
駄文にお付き合い頂きありがとうございました♪♪