毎日の息子の介護にかまけて、両親のことは考えないようにしていました。「いつかはやってるくるだろう。でも今ではナイ!」と。


しかしその日は突然やってきました。


父(糖尿病で透析をしています)から電話がありました。

「このところ胸が痛くて、心臓の検査をしたんだ。そうしたら、いつ心筋梗塞になっても不思議じゃないとかで、カテーテルを入れる精密検査をすることになった。その結果を娘さんと一緒に聞きに来てくれと言われちゃってさ」


私は色々と大変な渦中だったので、妹が行ってくれることになりました。(コロナ禍で人数制限あり)


結果は「異常無し」で、心臓の手術は不要だったのですが、いつ何が起こってもおかしくない現実を知らされました。


8050問題と言うのがありますが、ちょうど両親は80、私が50、ついでに息子が20で、80-50-20問題とでも言いましょうか。二重、三重介護もおかしくないような年齢になりました。


これを機に

「お墓どうするの?」

「お葬式はどうするの?」

「お金あるの?」

の三大会議。


両親は田舎から上京してるので、「こっちで火葬して、骨壷を田舎に運んで、あっちのお墓に入れる。お墓は今のうちに建てておく」というザックリとした結論になりました。


初めてこんな具体的な話をしたので、なかなか大変で、ここまで決めるのに1ヶ月はかかりました。


「お母さんはまだ死なないわよ。老後のことは後でね」

いや、もう老後というより老中だし…


「俺が死んだ後のことなんか知らないよ」

おい、全く考えてないのかよ…


「俺の金は、生きてるうちに全部使うからな」

いや、お墓くらい買っておいてよ…


「遺体運んで田舎で葬式の方がいいんじゃないかしら。親戚は皆、田舎にいるんだし」

その手配、私がやるんだよね?骨で運んだ方が楽だと思うけど…


言いたい放題です

あー大変でした。

それでも1ヶ月かけて、うっすら話がまとまってきたのは良かったです。


市役所で無料配布しているエンディングノートを貰ってきた、両親にプレゼントしました。

「せめてこれ書いておいて」