長男が楽器を習いたいと言うので無料体験に行って来ました。たまたま音楽教室が主人が最初に入院した病院の近くで窓から病院が見えました。

本当に辛い記憶しかない病院で前を通るのも避けていたので私は反射的に目を逸らしてしまったのですが長男が「あれ!パパが入院してた病院じゃん!」と明るく言いました。

入院中主人はどんなに辛くても子どもの前では明るく振る舞っていました。

売店で好きなお菓子を買ったり近くにゲームセンターがあったのでお金を渡してゲームやって帰りな〜と言ったりしていました。息子にとっては嫌なイメージがない事に安心しつつ改めてちゃんと病院を見ました。

あの病院で主人は本当頑張っていたな…。何もしてくれない医者や配慮のない看護師に私は裁判起こしたい位に恨んでいましたが主人は決して文句も言わず。生きる事を諦めないで毎日過ごしていました。

長男が体験レッスンしている間に病院の前まで行ってみました。次々と入っていく車は患者さんか…その家族か…。今も頑張って病気と闘っている人が沢山いるんだな…。本当に良くなって欲しい。

そう思いながらしばらく病院を見ていました。

息子は体験レッスンが楽しかったようで習いたいと言っていました。他にも音楽教室あるけどここで良いのと聞くと「パパの病院の近くって事はゲーセンあるっしょ。」と笑っていました。こりゃダメだと思いましたが主人はきっと大笑いしてるだろうと思います。

辛い記憶も少しずつ前向きに出来れば良いな…と思います。