以前にお世話になっていたミュージックレストランのバイオリニストの方のお葬式があった。
ちょっと個性的なおじいさん。
昨年バイオリン二重奏を一緒に練習させてもらったり、戦時中の話などをよく聞かせてくれた。
その後私が妊娠してお店をやめてしまったのだけど、
最後にあったのは今年のバレンタイン前後。
毎年、マスターと彼にはバレンタインチョコをあげていた。
実はおじいさんはチョコが好きで、以前からよくお店に来た私にチョコをわけてくれていたのだ。
私が持っていったバレンタインチョコを両手で持って
「ありがとう。お家でゆっくり食べさせてもらうよ。」といった会話が最後になってしまった。
娘をみることを楽しみにしててくれただけに残念で、、
できるだけ失礼のないよう
お葬式のはじまる少し前に行って
娘を会わせてきた。
娘はぼんやりと目を開けていたので
娘の名前を言いながら
「連れてきましたよ。」と声をかけた。
それから来ていたマスターやお店のお客様たちともご挨拶をして、式のはじまる前に帰ってきた。
いろんなことが頭を巡った。
この数ヶ月で命の誕生と
命のおわりに向きあった。
月並みだけれど命は尊い。
二度と同じ、という瞬間はない。
昨日の娘は今日にはもう成長してしまって見られない。
一瞬一瞬が奇跡なんだなと。
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