「ぬぐ絵画」
東京国立近代美術館にて。
ちょっとドキッとするようなタイトルだと思うけど、
実は親友から招待券をいただいて見てきた!
はだかの絵、というのをこれだけじっくり見ることもそうそうなかったし、あっても海外のものが多かった。
当時、はだかの絵がどのように日本に受け入れられてきたのか、歴史的背景なども非常に興味深かった。
やはり当時の日本では
いやらしい、とかそんなモデルなんて、、などと思われ
絵に布をかけてみせないように展示するなど規制もたくさんかけられたそうだ。
前にみにいった歌川国芳のときもそうだったけど表現の自由とは難しいもの。
なんでもかんでも自由、というのもカオスになりかねないし、
すべて監視された中でできたものはなんだかつまらなかったり、
規制の中での新たな発想こそが新たな芸術をうんだり、、。
自由って言葉、自分の人生においても考えさせられる言葉なんだなー。
海外で学んできた画家の下絵などをみると、どのように陰影をつけるか大きく塗り分けてから細かく色付けしていくと本当に立体の身体が浮かんでみえて、写真のようなリアリティがある。
また構図をどのようにするかで
同じような絵でも上からうつす、横から、足元のほうから、など全く違う。
写真などでもそうだが、ドキッとするようなアングルがあったり、
あけてぼやかせることでこちらの想像力をかきたてたりさせてくれるから本当におもしろい。
さて、
次の部屋へうつるとき、
むこうの部屋に
黒田清輝の「知・感・情」
が、どーんと並べられていて
その迫力は前の部屋にいた私にも
強く衝撃を与えた。
金色の光が身体の後ろからもれていて、その神秘さは
ただ、はだかの女性というより
それこそ神々とか、何か大きな存在を思わせてくれたのが印象的だった。
なまめかしいものから幾何学的なものまで、その日はお客さんもすくなく、じっくり見ることができた。
そして帰り道、なんだか美しいものをやたせいか、私は背筋をしゃんとして歩いてみるのだった、、。
iPhoneからの投稿